いわむらかずおさんの「14ひきのねずみ」シリーズは、季節、季節で楽しめる本で、子供も私も大好きな絵本の1つです。
「14ひきのぴくにっく」は、春のお話です。
よいお天気のある日、おにぎり持って、みんなで野原にピクニックに行くお話。
全体的に、絵本の絵が、黄色の暖色系の色でまとまっていて、ほんとに、春の暖かさを感じる絵本です。
野原に行く途中の道では、小鳥に赤ちゃんが生まれていたり、ぜんまいが顔を出していたり、すみれやりんどうの花が咲いているんですね。
そして、仏の座や、おおばこや、なずな、モンシロチョウ、おおいぬのふぐり....近所の原っぱや公園にも咲いている何気ないお花の風景だけど、7歳の娘は、
「あ、お母さん、なっちゃんも、これ見たことあるよ。」
「これって、なんて名前だったっけ?みつが甘いんよね。」
「つくしは春休みに取りにいったよね。」
とページをめくりながら、いろいろ話するんですね。
息子は、絵の中に、何気なくいる、こおろぎや、かえる、かたつむりやてんとう虫を見つけるのが大好きです。
「ここにもいるよ。あ、ここにも!まだいないかなぁ。」
とかくれんぼするみたいに、すみからすみまで一生懸命探す。
ねずみたちは、つくしのはえた道を通り、小川を越え、たんぽぽのわたげの飛ぶ道を通り、お弁当を食べて、野原で遊ぶんですね。
春の日差しが気持ちよさそうで、暖かそうで...
よし、今週末は、お弁当作ってみんなでどこか遊びにいこうか?そういう約束をして、子供たちは、夜うれしそうに眠りにつきました。