『It’s a Book』が原題。
本というものを哲学するような、深い内容でした。
パソコン通のロバくんと本好きなサルくんの会話で進むストーリー。
なんとロバくんは「本」というものを知らない様子。
そのかわり、パソコンについては、スクロール、ハンドルネーム、Wi-Fiまで
知っていて、それらと比較して「本」を知ろうとします。
ちなみに、我が家の高校生にそれらの用語を知っているかと尋ねたら、
事も無げに「当たり前やん!」と一蹴されました。
絵本の題材にされているということは、案外、小学生高学年くらいなら
知っているのでしょうか。
Wi-Fiなんて、私、知りません!!!
ともあれ、百聞は一見にしかず、ロバくんはサルくんの本を借り、
読み始めると・・・。
読書週間あたりにぴったりの題材かもしれませんね。
この本、ジョン・シルバーが刀を抜き、ジムは固まってしまう、
挿絵を見ると、一本足の海賊に、帆船・・・
これは、ロバート・ルイス・スチーブンソンの『宝島』ですね!
サルくんの周りをチョロチョロしているマウスくんも、絶妙な存在感。
実に現在のパソコン事情を切り取ったかのような作品に、脱帽!