「ともだちいりませんか、1時間100円」
キツネがともだちやを始めますが・・・
学生の時に出会ったこの本。
「ともだちや」なんて!そんな発想に驚き、
のぼりを持って踊る様にかけているキツネの姿が
可愛らしくて可笑しくてお話も面白くて…。
本当の友達になれたシーンもとても素敵。
心がほっこり温かくなります。
しかし、今読んでみると、
このお話で訴えていることがとても深い。
オオカミが歯をカチカチならし、怒っているシーンと
その言葉には、大人もハッとさせられます。
残念ながら、友達、という言葉を使って商売をしたりする
大人がいることも事実です。
金銭がからんでしまった時点で、それはもう友達という
対等な関係ではなくなってしまうということ。
子ども同士だけでなく、大人にも言えることが
ずばりオオカミの言葉に込められています。
子どもももちろん、大人にも読んでほしい。
そんなメッセージが込められていると思います。