うちの子にはまだ早いかなと思ったけど、寝る前に読んで聞かせてあげられる、静かで優しくてあったかい「おやすみなさい」の「お話」の本がほしくて買ってみました。
泣いているよるくまに自分のおもちゃの車を貸してあげる男の子の優しさ、おかあさんを探しにテーブルの下をのぞきこむよるくまのしぐさのかわいさ(そんなとこにかくれるわけないだろっと心の中でツッコミ)、おかあさんに会えて安心してベッドに入ったよるくまと男の子の笑顔、どれも素敵でした。夜のお話で黒が多いんだけど暗さを感じさせない絵も素敵。おかあさんが星で魚を釣っていたり、男の子がよるくまと寝ていたはずがくまのぬいぐるみになっていたり、ちょっと不思議でいろいろ想像がふくらみます。
私も保育園に子供を預けて仕事をしているので、迎えに行った時にとびついてくる子供のぬくもりと重さが心にジーンとくるんです。だから、おまえはあったかいねえ、と言うよるくまのおかあさんの気持ち、痛いほどよく分かります。でもせつないだけでなく、最後にちゃんとほっとして安心して終われるところも、おやすみ前の本としてポイントの高いところだと思います。