題名に「よる」と入っているせいか、静かに進行していくお話に感じました。その静かさがまた不安な気持ちと交差する。
不安や安心が、子供=「よるくま」として良く描かれていると思います。
読んでいるうちに自分の子供と重なっていきました。
私たちは滅多に離れることはないけれど、何度か用事があったとき、寝ている息子をパパに頼み出かけたことがあります。
そのときの息子も目覚めてすぐ私を探していたんだそうです。
どこを探しても見つからなくてとうとう泣きながら家中を探し回った・・・まさしくこの絵本と同じように。
そのときの不安な気持ちがこの絵本を通して伝わってきました。
電信柱の上に立っているよるくまちゃんの姿から
不安感がものすごく伝わってきて、心がぎゅっとなりました。
読み終わった後のなんともいえない余韻。
子供を抱きしめたくなりました。