夜眠る前、主人公の男の子は、お母さんとおしゃべりをします。
「ママ あのね。 きのうのよるね、 うんとよなかに かわいいこが きたんだよ」
「あらそう。 ママしらなかった。 どんなこが きたのかな?」
「くまのこ」
名前を、よるくまと言います。
よるくまは全身真っ黒で、首のところだけ月の形に光っています。
お母さんを探して、男の子のところまでやってきたのです。
男の子は、よるくまといっしょに、お母さんを探しに出かけます。
お母さんは、どこかな?
ハチミツ屋さんかな?
公園かな?
それとも、もう家に帰ってる?
どこを探しても、よるくまのお母さんを見つけることができません。
とうとう、よるくまは泣き出してしまいました。
よるくまの涙は真っ黒だから、周りがどんどん黒くなっていき、とうとう、真っ暗闇になってしまいました。
男の子は、叫びます。
たすけて ながれぼし!
すると……。
絵本の雑誌に、お勧めの絵本として「よるくま」が紹介されていることがありました。
読んでみたいと思っていたので、今回読むことができて、とても嬉しいです。
夜眠る前の男の子のお話は幻想的で、だんだんと眠たくなってきます。
たいくつだという意味ではなく、なんとなく心地いいのです。
夜眠る前、お子さんにこの絵本を読んであげたら、お子さんはぐっすりと眠ってくれそうです。