絵本コーナーを徘徊していた時に見つけました。息子が幼稚園の時の将来の夢は
山手線の運転士だったので、親の私も影響されてか?! 思わず手に取りました。
作者の竹村宣治さんは元JRの車掌さんで、長年の経験に基づき、車掌さんの
仕事がどんなであるかを、この絵本を通して描いてくれています。
へぇ〜!!という、意外なこととか知らなかったことが結構描かれていて、子鉄には
勿論のこと、普通の子にも親にも興味深いと思います。ちょっとした、職場拝見って
感じの絵本で、お奨めです。
それにしても、始発電車の乗組員は寝坊防止の為にあんな手段をとってるんだ! とか、
駅の発車の音楽は出発時刻40秒前に鳴らすんだ! とか、ちょっとした雑学に
なります。それを、くまくんシリーズの大友康夫さんのソフトタッチの絵で描かれて
いるので、見たからに専門的という印象でないところもよいと思いました。
結局、購入して息子に読ませたところ、時刻を追って描いてあるところが面白い
らしく、とても興味深そうに読んでいました。そして、「この人、また乗車するんだよ」
と本屋で半分までしか立ち読みしていなかった私に、先に全部を読んだ息子が、
一度往復した主人公の車掌さんがまた休憩後に乗ることを教えれくれました。
是非、一度読んでみてください。低学年の夏休みの読書感想文の宿題にもお奨めです。