何ともへんてこりんな、またおもしろい発想の絵本というのか読み物です。
オチがとてもフランス的だなあと思いました。
魚が嫌いなオンディーヌは、魚の王様にもうおかずに魚を送らないでくださいと頼みに行くのです。
それも、海で呼吸ができるようにとホースを持って。こんなしかけで大丈夫なのかしら?と思いますよね。
絵は、アーディゾーニに似た感じがありました。見開きが、魚一色で埋め尽くされているのもすごい感じを受けます。
魚たちの国には本当に王さまがいて、オンディーヌに入国税を請求するのはフランスならではなのか?何かの風刺なのか?
その辺はよくわかりませんが、こんな発想どこから出てくるんだろうという感じのオンパレードでした。
もし、魚たちと話ができるのなら、この時期だから余計にそう思うのかもしれませんが、汚染された水が流される前に遠くへ避難してって言いたかったなって私は思ってしまいました。