長新太さんといえば、独特の暖色系の色彩。
その中でも印象的なショッキングピンクで描かれた作品。
寝そべっている猫の背中にころころとよじ登ってくる丸い物。
「にゃーん」の声で、子猫だとわかります。
そして次々同じ展開で子猫たちが次々と背中に。
ところが後半は急展開。
大きな丸い物も同じ調子で背中に乗っかって・・・。
何事も無かったかのように終焉していくところはなかなかシュールです。
擬音だけで進むストーリー。
それだけに、絵をたっぷりと楽しめます。
絵からのインスピレーションで、音読のトーンも思わず臨場感たっぷりに読んでしまいます。
絵本の醍醐味ですね。
ところで、長新太さんには、『ごろごろ にゃーん』という、
今作とは全く雰囲気の違う作品があります。
出版年から類推するに、今作は『ごろごろ にゃーん』のパロディということも考えられます。
長新太さん、どうなんですか?教えてください!