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魔法のホウキ」 みんなの声

魔法のホウキ 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:村上 春樹
出版社:河出書房新社
税込価格:\2,200
発行日:1993年
ISBN:9784309261874
評価スコア 4.81
評価ランキング 303
みんなの声 総数 20
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  • ひきこまれる

    ハロウィンが近づいてきたので、読んでみました。
    大人も楽しめるというか、大人のほうが好きそうなファンタジーです。
    なによりオールズバーグの絵がすばらしい!カラーでないのも物語の雰囲気にあっていて、ひきこまれます。
    普段絵本をよまないような大人の方へも贈れそうな絵本だと思います。

    投稿日:2016/10/23

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  • 素晴らしい!

    子供にリクエストされて読んだのですが、(漢字には振り仮名がついていないので、小学校低学年の子供が一人で読むことは難しいでしょう)私も一緒になって、お話の世界に夢中になっていました。

    物語も絵も、素晴らしい!!
    他のどんなお話にも似ていなくて、感想を説明することも難しいのですが・・・
     
    最後、後家さんの穏やかな表情が印象的でした。

    投稿日:2013/09/24

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  • ディズニー??!!

    オールズバーグはこっまっしゃくれた印象で、最初の一冊以来手にとっていませんでした。
    が、魅せられました。

    なに、一見正統な絵なのにかわゆいホウキは。ディズニーアニメにこんなホウキいたなぁと、眠れない夜に一人ほっこり。

    翌日さっそく娘を誘いました。
    絵から、恐い話と決めてかかっていたけど、魔女の使用期限の過ぎたホウキ云々と言ったら、すぐ乗ってきました。

    所々文字のない絵だけのページがあり、うまく動静があります。
    犬が飛ばされるところも絵だけのページ。しばらく眺めて、犬の行く末を追ったあと、あはははは!と爆笑していました。
    親子揃ってものすっごく楽しみました。

    オールズバーグ、次いくぞー!

    投稿日:2010/12/25

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  • けな気なホウキ

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    魔女が置いていった魔法のホウキとともに暮らすことになったミンナ・ショウ。
    いつしか2人は心が通い合います。

    空を飛べなくなった魔法のホウキですが、仕事ぶりはとても素晴らしいです。
    その様子は、自分はまだまだいろんなことができるんだよ!と言っているようで、けな気にも見えました。

    自分と異なものは悪と考える風習は、いつの時代にもどこの場所にもあったのでしょうか。
    このホウキも悪とみなして消し去ろうとする人々に、ミンナ・ショウがとった行動は・・・

    読後にニコッと笑みを浮かべてしまいそうな、気持ちのいいラストでした。

    投稿日:2009/04/05

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  • ハロウィンの時期に

    縦長でセピア色の、不思議な佇まいが気になり、手に取りました。
    魔力をうしなったほうきが、一人暮らしの女性の家で、女性の手助けをします。
    途中、どうなるかと心配しましたが、ハッピーエンドでよかった!オールズバーグの作品にしては奇妙さがなく、クスッと笑える感じがいいです。
    イラストの周りにたくさんのかぼちゃが描かれているのも素敵。ハロウィンの時期にゆっくり読みたい作品です。

    投稿日:2021/10/28

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  • かわいいホウキ。

    魔法のホウキは、永遠に飛べるというわけではなく、徐々に、あるいは突然に、飛ぶ力を失います。
    これは、飛ぶ力を失って、優しい後家さんの家に住み込むことになった、魔法のホウキの物語。

    セピア一色で描かれているにも関わらず、色彩豊かなオールズバーグさんの画は、あいかわらず魅力的。
    画素数の少ない写真のような、それでいて、細かいところはとても細かくて…夢を見ているような情景なのだと思いました。

    お話は、とってもチャーミングです。
    子どもも、大人も、ふっくりと楽しめる一冊です。

    投稿日:2021/05/14

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  • 大人のファンタジー

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、男の子2歳

    魔法の力を失ったかと思われ、魔女に捨てられたほうきの物語。魔法のほうきを手に入れた主人公は、ほうきに家事を手伝ってもらったり仲良く暮らしますが、近所の人が「悪魔だ」といって、焼き払おうとします。最後は・・・。
    魔女じゃなくて、ほうきが主人公だなんて、めずらしいですね。おもしろかったです。オチもふくめて、どちらかというと大人向けかと思います。6歳の娘は「魔女、出てこないね・・・」と少しがっかりしていました。でも、ほうきが人間の用に動く姿を見て笑ってはいましたが。
    モノクロの美しい絵が素敵です。

    投稿日:2017/07/05

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  • おしゃれ

    淡々としていて、品があっておしゃれ。まるで村上春樹さんの
    小説のようです。作者のオールズバーグさんが、村上春樹さん
    と同じような雰囲気の物語を紡ぐ人だからなのか、翻訳したの
    が春樹さんだからなのかはわかりませんが。

    モノクロで描かれた挿絵はしっとりした雰囲気なのに、読んで
    いるとどこからか音楽が聴こえてきそうな気がします。
    カフェで読むのもいいかもしれないな。
    我が家にあるほうきも、大事にして話しかければいろいろと
    やってくれるようになるかしら?

    投稿日:2017/07/04

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  • 独特な雰囲気を持つ絵本

    • かよたさん
    • 30代
    • その他の方
    • 香川県

    飛ぶ力を失ったホウキと、それを拾ったミンナ・ショウさんのお話。

    やわらかく、落ち着いたセピア調の絵が素敵です。
    暗い色調のせいか、ちょっと不気味な感じもする…だけど心が温まる。
    そんな独特な雰囲気を持つ絵本。

    投稿日:2014/10/08

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  •  村上春樹さんは絵本の翻訳もたくさんしていて、それはそれで春樹研究の一単元になるのではないかというくらい。
     村上さんの絵本の研究がなされたからといって、例えば彼の長編小説の構成のありかたとか文章の成り立ちとかがわかるかといえば、それはどうでしょう。
     むしろ、村上さんは長編小説の合間あいまに絵本の翻訳をしながら、音符で言えば休符記号みたいに、絵本の翻訳を楽しんでしるのではないかと考えているのですが。
     だって、絵本というのは文章が少なくて、翻訳といっても、けっこう短時間にできるのではないでしょうか。あとはゆっくり言葉を丁寧に育てたり、刈り取ったり。

     さらにいえば村上春樹さんにはお気に入りの絵本作家があって、その一人がこの絵本の作者C・V・オールズバーグです。
     オールズバーグの作品は何冊も翻訳しています。
     きっと春樹研究者だったら、そのあたりから、村上文学の特長とかをもっともらしい文章で綴るのでしょうが、私はもちろん春樹研究者でもないので、その理由はわかりません。
     ここからはなんとなくですが、村上さんはオールズバーグの文章もさることながら、彼の絵がお気に入りではないかしらん。
     村上さんといえば、その作品性だけでなく、コンビを組んだ多くの、といっても無条件にその嗜好が広がることはありません、イラストレーターといい関係を築いてきた、日本でも稀有な作家の一人といっていいでしょう。
     まじめな春樹研究家だと、「村上春樹とイラストレーターの親密な関係」ぐらいの論文を書いてしまいそうです。
     その研究をまつまでもなく、村上さんは絵をとても楽しんできた作家といえます。

     オールズバーグの絵の魅力といったら。
     この作品はモノクロームですが、細部に神が宿る、といってもいいくらい、ページの端から端まで神経が行き届いています。
     魔女が主人公の後家(! この言葉をどうして村上さんが使ったのかも謎です。春樹研究者であれば・・・)に置いていった「魔法のホウキ」の、なんと生き生きしていることでしょう。
     まさか村上さんが「魔法のホウキ」を欲しがったということはないと思いますが、これも春樹研究者の今後の研究結果にゆだねたいと思います。

    投稿日:2014/08/17

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