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魔法のホウキ」 みんなの声

魔法のホウキ 作・絵:クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳:村上 春樹
出版社:河出書房新社
税込価格:\2,200
発行日:1993年
ISBN:9784309261874
評価スコア 4.81
評価ランキング 303
みんなの声 総数 20
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  • 予想外の展開にワクワクしっぱなし!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    絵もストーリーも、どちらかというと大人向けかな〜。
    中・高校生くらいになれば、楽しめそうだなと、思いました。

    ほんとにタイトル通り、“魔法のホウキ”が主役で、魔法のホウキに乗っていた魔女はどこ行ったの〜!?って、ちょっと突っ込みたくなりました。
    展開的に、最初に登場した魔女が何か恩返しみたいなことを言って、ホウキを置いてくとか、お礼をしに戻ってくるとかいうパターンになると思っていたのに、
    まったく予想外の展開に、面白くて、ワクワクしっぱなしでした。
    特に一度に一つしか音が出せないのに、ピアノを弾くという、ホウキのその演奏を聴いてみたいな〜と、思いました。
    でも、このページに描かれているびっくり顔の人々の顔は、
    ちょっとおどろおどろしかったです(特に前頭葉が禿げているおじさん)。

    どのページの絵も全てセピア色で描かれていて、すごく見せてくれます。
    お話は少し長めなので、読み聞かせなどに使うには、持ち手がきついかもしれません。
    ラストまで飽きさせない面白さがあります。

    投稿日:2011/11/25

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  • またもや「やられた〜!」と叫んで・・・

     オールズバーグの未読の作品探しで手に入れた一冊です。
     やっぱり、オールズバーグは裏切らない。
     なんでしょうこの満足感は。
     セピア色掛かったモノクロームの世界の中に、非日常的な神秘性が輝いている作品でした。

     魔女のホウキも寿命があるということで、空飛ぶ力を突然失い、魔女もろとも地上へと落下してしまいます。
     この落下直前の様子の絵の表現の見事なこと、読みながら固唾をのんでしまいます。
     
     さて、使い物にならなくなったホウキを見捨て、魔女は仲間を呼び再び飛び立ちます。
     残されたホウキを手にした農婦ミンナ・ショウ。
     少々、力の残っていたホウキを上手い具合に家事に使いますが、隣人に気味悪がられ、・・・。

     まさしく魔法のホウキ!
     あたかも生きているような動きが上品な文章と絵から伝わってきます。
     中盤ホウキが処分されるくだりで、絶望的な気持ちになっていた私は、また“絵本の魔術師”オールズバーグの世界へ心を連れて行かれてしまっていました。

     そして、ラストの見事なウィットに富んだユーモラスなエンディングに、またもや「やられた〜!」と叫んでしまいました。

     村上春樹先生の落ち着いた文調の訳が、逆に不可思議さを増幅させ、お話の虜にさせてくれました。

     文面の下地の様なかぼちゃの絵から、ハロウィーンの季節にお薦めの作品かもしれないと思いました。

     息子は、やはり犬が飛ばされたページで「ハハハ・・・〜」でした。
     高学年から大人の方まで楽しめる作品です。

    投稿日:2011/04/24

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  • 珍しくまっとうなオールズバーグさん

    未亡人の家に魔女が置いて行った魔法のホウキ。
    助けてもらったお礼なのだろうか、忘れ物なのだろうか?
    しかし、オールズバーグの絵本のいじわるさや、どんでん返しに鍛えられた私が最後まで期待した(?)展開はなく、とってもアットホームなお話でした。
    未亡人と魔法のホウキは心(?)通い合わせることが出来ました。
    近所のやかましやたちが去っても、自分たちで仲良く暮らしていきます。
    この展開は読めなかった。
    魔女の再登場や、ホウキの逆襲、未亡人が正体を現すなどと深読みはせず、微笑ましいお話として受け取りました。
    せっかく内容がまろやかなのだから、絵の手法も変えてくれると安心できたのになどと思うのは、オールズバーグ作品の読み過ぎでしょうか。

    投稿日:2010/09/10

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  • 縦長サイズの本が素敵

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子18歳、女の子16歳、女の子14歳

    ディズニーの映画『ファンタジア』の中の『魔法使いの弟子』を
    彷彿とさせる、生き生きとした動きが見えるようなチャーミングな
    ホウキのお話。

    ある時突然飛ぶ力を失い、魔女と共に墜落してしまったホウキ。
    持ち主である魔女は仲間に助けに来てもらい、さっさと帰ってしまい、
    残されたホウキはただただ自分で掃除をするだけ。
    新しい持ち主の後家さんミンナは色々なお仕事を仕込みます。
    水汲み、マキ割り、なんとピアノの演奏までこなしてしまうホウキの
    いたいけなこと。
    それに比べて、隣人の子供の意地悪そうな顔!

    ミンナがホウキを素直にお隣さんに差し出したところでちょっと
    先が読めてしまいました。

    「後家さん」って村上春樹さんの訳にハマってしまいました。
    原題「The Widow’s Broom]ですものね。

    勿論、今回もオールズバーグのセピアの世界に魅了されました。
    空から落ちた魔女は後姿で想像するよりずっと美女でした。

    投稿日:2009/10/09

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  • ぞくぞくした

    • ねがいさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子7歳、男の子2歳

    オールズバーグが今度はどんな不思議なお話を見せてくれるのだろう、と
    娘よりも私がワクワクして読み始めました。
    最初の絵をみて、ちょっと肩すかし。普通にホウキに乗った魔女じゃない。

    が、次のページを見て、一転。
    落ちてくる絵!最高にドキドキしました。

    魔女の顔は描かないのかしら、と思ったらちゃんと描いてました。
    しかもとってもミステリアスに。魔性もかいま見える、ぞくぞくする絵。
    一方ホウキはというと、どちらかというとユーモラス。
    斧を持つ曲線も、ピアノを弾くときに一回椅子に座る形に曲がっているところも。
    犬が振り飛ばされる場面では、犬には悪いと思いながらも娘と大笑い。
    こうきて、こうだよとホウキを模して手を振っては、またまた大笑い。

    絵だけではなく、ストーリーも、思いもしない形でハッピーエンド。
    うまい!と唸らずにはいられない、素晴らしい絵本でした。

    投稿日:2008/04/26

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  • 素晴らしいファンタジー

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    魔法のホウキが、水を汲んだり掃除したりして働くと言うのはディズニー映画の「ファンタジア」で見たのと同じです。
    「ファンタジア」は、1940年の映画で8つの作品から成立していました。
    その中の一つが「魔法使いの弟子」で、ミッキーマウス演じる魔法使いの弟子が、勝手に魔法のホウキを使い、水汲みをホウキにさせるものの、止め方の呪文が分からず大洪水になるというものでした。
    どこか、ファンタジアに原点があるような作品ですが、趣は全く違いました。

    この作品のホウキは、未亡人のミンナ・ショウと仲良く暮らします。
    でも、隣人達は、悪魔のしわざと決めつけて、ホウキを燃やしてしまうのです。
    最後の大どんでん返しは、読んでのお楽しみですが、いつものオールズバーグの底知れぬ余韻ではなくて、ほっとした気持ちが残りました。

    絵のサイズといい、セピア色の色調といい、計算され尽くした秀逸な作品だと思います。
    壮大なファンタジーという訳ではありませんが、味わいのある作品で、オールズバーグの入門にも良いかも知れません。

    投稿日:2008/03/01

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  • たくさんのカボチャ

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子11歳

    魔法のホウキといえば、『魔法使いの弟子』を思い出してしまいますが、
    この作品で描かれる魔法のホウキは、なかなか違った味わいです。
    ひょんなことで古い魔法のホウキを手に入れたミンナ・ショウ。
    最初は少し怖かったのですが、やがてうまく付き合えるようになります。
    ところが、不気味がった隣人に・・・。
    ラストは意外ですが、不思議に余韻が残ります。
    こんな偽装なら赦されますよね!?
    それにしても、文章のページに描きこまれたカボチャも気になります。
    お話には一切関係がなさそうですが、
    これも何かの暗示でしょうか?

    投稿日:2007/11/02

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  • セピア色の魅力

    不思議な世界への入り口へ入り込んでいきそうなセピア色で描かれた
    オールズバーグの作品。
    今までヨンできたオールズバーグの恐怖感漂うお話しとは違って
    奇妙な組み合わせですが、心温まる感じを受けました。

    未亡人、ミンナ・ショウの気持ちに寄り添うように
    しっかり使えるホウキ。働き者なのですが、やはり周りの人には奇妙な物。
    中盤、「え〜、お話しはこれで終わりなの?」ってがっくり
    肩を落としてしまいましたが、ラストには大どんでん返しもあって
    さすが、オールズバーグ!と、拍手してしまいました。

    投稿日:2007/05/19

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  • ファンタジー+オールズバーグ

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳

    背の高い長方形の形、セピア色のこっくりとした絵。
    ページを開く前から、この本は不思議世界への案内書の香りがします。
    今まで私が読んだオールズバーグ作品の中で、一番ファンタジー色が強く、読んだ後に感じる恐怖感の少ない本でした。
    でも、やっぱり一筋縄ではいかなくて、普通の“不思議で楽しいファンタジー”とは全く違いますけれど。

    魔法のホウキが飼い犬のように忠実で、愛らしい。
    それなのに、何も悪いことをしているわけではないのに、ただ異質なものというだけで、決して受け入れようとしない隣人たち。
    その対立をハラハラしながら追っていくと、途中で「あ〜あ」とがっくりするものの、最後には大逆転が・・・。
    ハラハラドキドキをたっぷり味わえる展開でした。

    友人が6年生の教室で読みましたが、20分ほどかかったそうです。
    でも、その長さが苦にならない面白い絵本です。

    投稿日:2007/05/11

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  • 魔法のホウキの謎解き

    • ムースさん
    • 40代
    • ママ
    • その他
    • 男の子10歳、女の子5歳

     ある秋の日、未亡人のミンナ・ショウは、何の前触れもなく魔女が残していった魔法のホウキと一緒に暮らすことになります。このホウキは大変働き者で、朝から晩まで掃除をしたり、薪を割ったり、水を運んだりしてくれ、ミンナにとっては大助かりでした。ところが、近所の人々はこのホウキを悪魔の手先と呼び、ある出来事がきっかけでホウキを焼いてしまいます……。
     ハロウィンの前に読みたい!と思っていたのが、去年は間に合わず、だったら来年ということで、一年前から計画を立てて購入に至った作品です。ハロウィン靴下を履き浮かれていた娘が寝静まった頃、さっそく息子と一緒に村上訳によるオールズバーグの世界を味わいました。
     ちょっぴりゾクゾクして、う〜ん、どうしてだろう?と考えさせられ、ハロウィンの前にはぴったりの選書でした。未亡人の気持ちになれば、案外、この謎はすぐに解くことができますね。息子もいろいろ仮説を立てていました。ホウキを悪魔と決め付ける狂信的な人々の姿はまるで何かの象徴のようで、現代だったら何にたとえられるか、いろいろ考えてしまいました。
     渋めの黒枠セピア色の装丁、ちょっと背の高い形、もちろん内容も、どれもこれもいつもながら本当にスタイリッシュです。表紙は大人向けの顔をしていますが、小学校高学年ぐらいのお子さんからどうぞ。

    投稿日:2004/10/27

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