ひな祭りの時期になるたびに気になっていた本です。
図書館でも書店でも見かける機会がありませんでした。図書館で予約して手に入れたら読まれていないほどのきれいさでした。
作者は石井桃子なのですが、子どもだけで選ぶとなかなか手に取られなくなっている本かもしれませんね。
おかあさんが、なぜおひなさまを買ってくれないのかが非常に丁寧に書かれていると思います。おかあさん自身のおひなさまに対する思い、規格品では満足できないという気持ちがとても伝わってきました。
今は物が豊かになっていますが、おひなさまを選ぶのにこれほどの思いはないと思います。
戦後の日本の生活も垣間見えますし、親子のつながりの密接さを感じました。