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オットー 戦火をくぐったテディベア」 みんなの声

オットー 戦火をくぐったテディベア 作・絵:トミー・ウンゲラー
訳:鏡哲生
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2004年12月
ISBN:9784566008007
評価スコア 4.75
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みんなの声 総数 23
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23件見つかりました

  • 戦争の悲惨さを程よく描いた本

    • オカズさん
    • 50代
    • パパ
    • 東京都
    • 女の子22歳、男の子19歳、男の子10歳

     デビッドと親友のオスカーはテディベアにオットーという名前を
    つけ、いつも三人一緒に遊びます。でも戦争が三人を引き裂きます。
    デビッドはユダヤ人だということで強制収容所に連れて行かれます。
    オットーは爆風で吹き飛ばされ、アメリカ兵に拾われます。その後
    オットーはいろいろなことがあってボロボロになりますが、骨董屋
    が丁寧に縫い合わせて修理して店先に置いてくれます。このあたり
    を読むと、西洋人にとってテディベアは特別な存在なんだとという
    気がします。
     その後何年もたってから運良くデビッド・オスカー・オットーの
    3人はめぐりあい、一緒に暮らすようになります。オットーが3人
    の自伝をタイプライターで打つというハッピーエンドによって、人
    種差別・戦争などという暗い出来事があまり深刻にならずにすんで
    いるので、子どもに読み聞かせるにはちょうどいいと思います。

    投稿日:2008/11/19

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  • 静かに切り裂かれる日常

    • PDさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子8歳

    ウンゲラーの作品であるということを後になって知りました。
    でもウンゲラー作ということを意識せずに読んでも、考えさせられる深い絵本です。

    まず冒頭で不気味さを感じました。
    戦争が始まり、デビット家族が連行されていくシーン。
    とても自然なのです。昨日まで普通にいっしょに遊んでいたのに、ある日突然、引越しでもするかのように友達の家族がいなくなるのです。

    私たちは日常に戦争という脅威が起こるわけがないと信じて生きています。デビットやオスカーもそうだったのではないかと思います。
    そうだったはずなのに、唐突に日常を切り裂く悲劇が静かにおとずれる。

    戦争だけではありません。不良少年たちやホームレスの老婆など、テディベアのオットーはさまざまなものに対峙していくことになります。

    息子は、もう、ずっとずっと昔に戦争は終わったのだから、自分は関係ないと言います。
    私も幼いころ、そう思って大きくなりました。
    けれど実際に今この瞬間にも、世界ではさまざまな悲劇が起きています。
    一人ひとりに悲劇を止める力はなくても、それは深く悲しくおろかなことであるという事実を伝えていくことが重要なのだと、改めて考えさせられました。

    投稿日:2007/12/25

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    1
  • 心に沁みる本

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子6歳

    迷いに迷った末、6年生の教室で読みました。
    なぜ迷ったのかというと、戦争を扱ったものを朝読書の時間に読むのは、ボランティアの立場としてはどうなのかと考えるところがあったのです。
    でも、戦争そのものがテーマというわけではありませんし、なにより心に沁み込んでくる内容なので、あと2回しか機会のない6年生の読み聞かせに読むことにしました。
    結果は、私が思ったよりもずっと、反応がありました。
    いつもは少しザワザワしたり、なんとなくモゾモゾとしている子がいたり、途中で飽きてしまう子がいたりするのですが、教室が水を打ったようにシーンとし、全員が食い入るように本を見つめていました。
    いつもは、皆の反応を気にするあまり、私の読み聞かせを歓迎しない娘が、帰ってくるなり、「誰一人として聞いてない子はいなかったよ! また読み聞かせに来て。」と言い出す程でした。
    戦争も含めて、人々の荒廃した気持ちは、静かな平和を願う弱者を完膚なきままに痛めつけます。
    その悲しみや痛みを淡々と描きながら、最後には救いがあり、読み終わった後に決して暗い気持ちに陥らせないトミー・ウンゲラーの筆力には凄いものがあります。
    楽しくて面白い本だけでなく、このように読み応えのある本も、是非子どもに紹介していきたいものです。

    投稿日:2007/01/25

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    1
  • 新年早々、私への忠告絵本でした!

    • ぼのさん
    • 40代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子12歳、女の子10歳、女の子5歳

    紫のしみ、薄汚れて、継ぎ目だらけのテディベア!
    何だか、妙にショッキングな表紙が、印象に残っていて・・・どんなお話なのか、誰が書いたのかも、まったく知らずに、図書館で「ああ!コレだ〜!!」と手に取り借りてきました。

    私が、読み始めると・・・
    最近は、頭の中に野球しかなく、絵本タイムにもめったに付き合ってくれなくなった長男でさえ、真剣に聞き入りました。

    そっか〜!かの有名な『すてきな三にんぐみ』の作家トミー・ウンゲラーさんがかかれた絵本だったんですね!
    しかも、まったく違う切り口(実話なんですね?!)で、人種差別や戦争の悲惨さを訴えかけます。
    ユダヤ人であるために、大切なテディベア=オットーや大親友のオスカーと引き裂かれ、収容所で生活しなければならなくなった少年デビッド。
    3人の辿る運命を、オットーの目を通して伝えます。

    子どもたちが感じた、「何故?どうして?」の疑問を、大切にしてやりたいです。

    嫌な事件ばかりある現代、ついつい絵本の中だけでも・・・と、楽しい・笑える・明るい絵本ばかり読みがちな私にも、たまには、シリアスに考える絵本を読みなさい!・・・なんて、新年早々メッセージが込められた絵本でした〜。

    投稿日:2006/01/14

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    1
  • テディベアと戦争

    • レイラさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    作者の自伝的作品ということですが、
    まずはウンゲラーの作品という先入観無しにお読みください。
    ドイツの工場で作られたテディベアは誕生日プレゼントとしてデビッド少年と出会います。
    オットーと名づけられ、
    デビッドの親友オスカーとの楽しい日々もつかの間、
    戦争が3人を離散させます。
    ユダヤ人、黄色い星、強制収容所、防空壕、空襲・・・。
    瓦礫の上で拾い上げたアメリカ兵の命を救い、彼の故郷へ。
    そしてまたも数奇な運命でぼろぼろになったあげく骨董屋へ。
    そして奇跡的にデビッドとオットーに再会するのです。
    多くの人の手で縫い合わされ、補修されるオットーの縫い目が心に残ります。
    戦争の現実、私たちもしっかりと受け止めたいです。

    投稿日:2005/08/01

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    1
  • 【再投稿】テディベアが語る自分史

    戦争を生きのびたテディベアが、自らを語る絵本です。
    表紙の絵は、決して可愛くはありません。
    胸には大きな傷があります。
    中を読んで、その理由がわかりました。
    オットーと名付けられたテディベアは、ユダヤ人のデビッドと、ドイツ人のオスカーとの友情の証だったのです。
    ヒトラーの政策によって連行されるとき、デビッドはテディベアのオットーに友だちのオスカーのことを頼んだよと、友だちに手渡すシーンが印象的です。
    オスカーにオットーのことをを頼んだのではなかったのです。
    オットーは、戦火の中でオスカーと離れ離れになります。
    偶然であったアメリカ兵の命を助けることになり、有名なテディベアとしてアメリカに渡ります。
    その後の生活は決して幸せではありませんでしたが、再びオスカーとデビッドの再会の仲立ちをすることにをなったのは感動的でした。
    多くの不幸を乗り越えてきたテディベアの自伝です。
    これを実話のように読んでしまうほどに、ウンゲラーの物語は巧みです。
    戦争や人種差別や、様々な歴史背景があっても、灯火のような光に終わる物語には救いがあります。

    投稿日:2024/02/06

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  • テディベアも悲しくなる

    戦争は、誰にとってもいいことなんてありませんね。
    テディベアのオットーも悲しくなるくらい。
    ぬいぐるみだって、落ち着いていられませんもの!
    こういった絵本を読む度に苦しい気持ちになります。
    ハッピーエンドだったので、少しだけ、ほっとしました
    けれども。
    どうか戦争がおこりませんように。
    テディベアのぬいぐるみが、安心して落ち着くことが
    できる世の中でありますように。

    投稿日:2017/06/22

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  • 運命に流されつつ・・

    テディベアが
    戦争を潜り抜けて、元の持ち主に戻るお話。

    ヨーロッパ圏における
    ユダヤ人虐殺やテディベアの特別感など
    その時代背景を色濃く感じるつくりになっています。

    しみだらけのテディベアが
    同じように戦火をくぐり抜けた持ち主とその友達と
    豊かな老後をすごす穏やかなラストシーンは
    平和な日常の素晴らしさを教えてくれます。

    投稿日:2016/05/08

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  • 戦争

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子4歳、女の子2歳

    テディベア オットーの自伝という形の絵本です。
    読んでいてこのお話は本当にあったことなのかな?と思いました。
    強制収容所等も出てきて、重いところもありますが、子どもに読んでもらいたい本でもあります。
    平和について考えさせられました。
    最後がハッピーエンドでよかったです。

    投稿日:2015/06/11

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  • いい話だ…!

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子0歳

    戦争を題材にしたお話は数多くありますが、テディベア目線のお話と言うのはそうありませんよね。彼こそがまさに戦火をくぐったテディベア、時代の生き証人です。「ぼくからすれば人は誰もが同じ人間なんですけどね…」ほんとそう…。

    投稿日:2015/01/22

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