2004年に出版された本です。
「よもだや」(駄菓子屋)は異世界への入り口の店。
子どもたちは今日も元気に「よもだや」から異世界“ちゃんがら町”へと遊びに行きます。
この作品で一番気に入ったのは、子ども達が外で元気よく走り回っている姿。
わたしが子どもの頃は、小学校くらいの子どもたちは日が暮れるまで外で遊ぶのが当たり前でした。
ちゃんがら町のような不思議体験はできませんでしたが、路地でも川べりでも遊ぶものはいっぱいあったし、近所の大人たちも当たり前のように子どもたちに声をかけて見守っていました。
最近は外で遊ぶには危険を伴うことが多くなったし、子どもたちの遊びそのものも変化してきてしまいました。
手に取ると、この作品の派手な部分、妖怪とか不思議な世界観に目がいってしまいがちですが、
あの頃の子どもたちのような経験がバーチャル体験できるところは一押しです。子どもたちが揚々と遊んでいる姿そのものをこの絵本で楽しんでもらいたい。と思いました。