おばけ屋敷を思わせるような表紙の絵と「ちゃんがら町」の題・・・「ちゃんがら」って何?
この「ちゃんがら」はね、よもだやというお店の中の大きな鈴の音なんです。
チャンガラ〜、チャンガラ〜と鈴の音が鳴った後の町は、不思議な町にはやがわり。
かっぱのいる池があったり、おふろみたいに大きいうとんを出すお店があったり、町中のコワい人が集まっている通りがあったり・・・
あやしくて、不気味で、でも、田んぼの風景や、みかんの山、神社や町の様子は、どこかなつかしい昔ながらの風景で・・・
そのちゃんがら町で、日が暮れるまで、のびのびと遊びまわる子供たちの生き生きとした姿。
こんな子供たちの姿は、今、あんまり見ないですよね。
そういうふうに、子供だけで1日冒険できるような場所すらあまり見当たらない。
だから、こういう絵本を見ると、いいなぁって思うのかなぁ〜。
学校の帰り道、寄ったお店の中で、チャンガラ〜、チャンガラ〜と鐘がなると、そこは不思議なちゃんがら町になっていて、ってそういう世界があってもいいかもなぁ、なんて思う絵本です。