重度の知的障害、視力障害、てんかん発作などのにぎやかな
肩書きを持った”おにいちゃん”を、”弟からみたおにいちゃん”
の目線で綴った、写真絵本です。
障害と聞けば、マイナスのイメージがあったのですが、この絵本には、
楽しそうな家族の姿が溢れんばかりに詰まっています。
「人には それぞれ もち味ってうのが あってね、みんな ちがう味が するんだよ」
これは、弟がお父さんに投げかけた質問に対して、お父さんが答えた
言葉の一文です。
この一文が、この絵本のすべてを語っているように思います。
障害だって、持ち味なんだよ。みんな違っていていいんだよ。
だから、特別な目で見ないでね。
そう言われてるような気がして、障害に対してマイナスのイメージを
持っていた自分が恥ずかしくなりました。
弟目線で書かれているので、小さい子でもじゅうぶん読めるし、
理解できる内容です。
子どものうちにこういう絵本を読んだなら、障害に対して偏見を
持たずに受け入れられるんじゃないかなって思います。
是非、たくさんの子どもたちに読んで欲しい一冊です。