子供達がヒキガエルを見つけると、みんなとても気味悪がる。
触るとイボが移るんだ! と言う子もいたりする。
そこからアマガエルとヒキガエルの特徴の差が語られる。
オタマジャクシの時代から、ちょっと可愛いアイドル系(爆)の
アマガエルのオタマジャクシとは違い、ヒキガエルは宇宙人顔だとか、
アマガエルはジャンプ力が凄いから名ゴールキーパーになれるけど、
ヒキガエルは溝に落ちたら出られないとか・・・。
アマガエルばかり良い特徴を語られたヒキガエルがついに爆発!
「わしらは名ゴールキーパーにも、気象予報士にもなりたないわいっ!!!」と。
関西弁のリズミカルな言葉にのせてヒキガエルが特徴を語る姿は
なんだかとても似合っていて可愛くさえ思えてしまう。
似た者二者の特徴をとても判りやすく語る三輪さんの作品の面白さが十分伝わり、
またヒキガエルの事もよく判る一冊。
自然科学の本は、子供にとってとても重要だと判っていながらも、手が出ない母親も多いのでは?
この本は(三輪さんの作品は)いわゆる自然科学の本とは
少し異なり、
絵本としても十分楽しめ、且つ学習にも役立つ本です。
生き物の好きなお子さんには勿論ですが、
小学校にあがったお子さんであれば、
生き物嫌いなお子さんにも楽しんで生態を知る為の
良い一冊だと思います。