「北風ふいてもさむくない」 みんなの声

冬のおはなしとしてセレクトしたのですが、
北風といっても、冬の初めの頃ですので、
クリスマス前がぴったりだと思います。
かこちゃんはお母さんに編んでもらったマフラーが嬉しくて、
すすきのはらへ出かけるのです。
途中、同じようにお母さんやお父さんに編んでもらったマフラーを巻いた動物たちも
合流するのですね。
北風吹いても大丈夫♪
なるほど、みんなの気持ちが伝わります。
後半は、冬眠前のへびの子たちとのエピソード。
かこちゃん大活躍というのが嬉しいです。
かこちゃん、ちゃあんと編み方を習っていた、というのが素晴らしいです。
毛糸のぬくもりが伝わってきて、心ほっこりでした。

なかがわちひろさんが、日本の子どもたちは活字が横組みの絵本から、縦組みの児童書に変わる時に読書への壁があるというようなことを書かれていました。

福音館書店から低学年向けに出版されるようになったこのランドセルブックスというシリーズ、すべて読んだわけではありませんが、この絵本は縦組みです。

絵本ですが話が長めで一話読んでも読みごたえがあるという作りになっているようです。

かこちゃんがお母さんに作ってもらったマフラーをして外に出るとマフラーをした動物たちに出会います。

冬のお話ですがとても心温まるオチでクリスマスも近い頃のお話のようで１２月にぴったりの話です。

北風が冷たい季節。
身も心もちぢこまりそうなこんな時、
ほっこりするおはなしを見つけました。

「北風ふいてもさむくない！」
かこちゃんは、おかあさんにマフラーを編んでもらいました。
ふわふわあったかで、北風ふいても寒くない。
きつねのこやうさぎのこ、ねずみのこも、
素敵なマフラーで、北風ふいても平気。
でも、へびの兄弟が、寒くて困っています。
かこちゃんたちは、どうしたでしょうか？

かこちゃんたちは、いいアイデアを思いつきました。
かこちゃんも、すすきのはらのお友だちも、
思いやりがあって、その優しさに、
こちらまで、心が優しい気持ちになりました。
もうすぐクリスマス。
かこちゃんたちにも、サンタさんが来るといいね。

やっぱり、あまんきみこさんの作品はいいな。
ますます、好きになりました。

新一年生に贈る絵本として、ランドセルブックシリーズの一冊です。