旧約聖書を基にして作られた元・身体の弱い人間の少年が主人公のSF冒険ものシリーズの、壮大な1週間のお話はこの巻で終了しました。
ここで改めて1〜7巻を各巻の管財人や暁役《ドーン》・昼役《ヌーン》・黄昏役《ダスク》などをくらべつつ拾い読みしたり、スージーの活躍だけを追ってみたり、いつの間にか巻き込まれたリーフの立場からもう一度物語を追ってみたりするのも面白いかもしれません。
最終巻となった『日曜日』の最後の鍵は予想通りの形をしていました。
うちの上の子は、この話がどこまで旧約聖書に基づいて作られているので、とても興味を持っていましたが、自分がすぐ読む時間が取れなかったので、
「ね、日曜日はなんだったの〜?鍵はなんだったの?」と横から聞きたがるので参りました。
こういうのは自分で読んだ方がずっと面白いのに、面倒くさがり屋で、気軽に美味し所を知りたがるので困ります。
ともかく、最終巻らしく、今までの創造主の謎・鍵の力の謎・管財人たちの謎などがはっきりしたので、読み終えた今はとてもすっきりした気分です。
アーサーもリーフも、一応元の世界に戻れたみたいで安心しました。
中でも読者として何より嬉しかったのは「エピローグ」のわずか2ページのお話のシーン。
やっぱりこうでなくちゃね。という前向き会話で、スージーが登場してくれたので!