「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」「虚空の旅人」「神の守り人 来訪編」
「神の守り人 帰還編」に次ぐ、7冊目の守り人シリーズです。
ちなみに、本のタイトルに「旅人」とつくのは、チャグムが主役の外伝になります。
ということで、「蒼路の旅人」は、チャグムが主役のお話です。
15歳に成長した、大人とも子供ともつかないチャグムの姿が思う存分
描かれている今回の作品は、チャグムの苦悩がリアルに感じられ、最初から
最後まで気が抜けない、緊張感漂う1冊に仕上がっていると思います。
シュガやバルサ、タンダといった頼る者が近くにいない状況で、チャグムが
どのように決断して進んでいくのか、とてもハラハラさせられます。
それでいて、この一冊の中で出来事が一段落着くこともなく、続きは
次の作品「天と地の守り人」の三部作に繋がっていくようです。
どうなる、チャグムの人生!どうなる新ヨゴ皇国!
読み終えてから、表紙絵のチャグムの状況が飲み込めました。
全ては、この絵に凝縮されているように思います。
自分自身の意思で道を進み始めたチャグム。
次回作に大いに期待したいと思います。