温泉宿で、子犬が二匹産まれました。にいをおじさんが、親犬が
気づかないように抱っこして連れてきてくれました。騒がれないよ
うに連れてきてくれたのですが、にいがいなくなったことが、気が
ついた親犬のなき声がすると、やっぱり別れが寂しくて、ふうちゃ
んの赤くなっていた目に涙が出てしまいました。
ふうちゃんは、ぶっきらぼうですが、犬たちの気持ちがわかって
いるとても優しい思いやりのある子供だなあと思いました。
どちらかの子犬が貰われていくから、「ふうちゃんは別れが辛い
から、あえて「いち」「にい」にしたのだと思うと切なくなりました
ふうちゃんの「いち」のなまえは、「ハナ」と名づけられ、「にい」
のなまえは、「タム」と名づけられました。とても動物を愛する
家族に貰われてほっとしました。ふうちゃんの本当の優しさにも
気がついて心があたたかくなりました。