「生き残った人々のために」
冒頭にこの言葉が記されてから、広島の原爆投下の当日、3人の若者が経験した3編から構成されています
8月5日広島に投下された人類で始めての原爆は、一瞬にして7万もの人々の命を奪ったのです
作者も被爆2世ですが、物語に登場するほとんどの人々は、実在のモデルがいて、記録や実際にあって取材されたとあとがきに書いてあります
到底今の私には、理解しがたい想像を絶する出来事が3人を襲い、精神的にも肉体的にも限界に達した状況で、自分の「いのち」を守ることが
どんなに困難だったかが、伝わってきます
小学校高学年には難しい内容かと思いますが、こうして「原爆」のことを伝えていく以外にないのだと決めて読むことをお勧めします
大人にも読み応えのある本です