人生について哲学する物語です。
モチーフは、ロシアの文豪トルストイの「3つの疑問」です。
主人公ニコライ少年は人生の謎を考えあぐねていたのです。
いつが一番大事な時?
誰が一番大事な人?
何をすることが一番大事?
古老のカメに聞きに行きますが、カメは返事してくれず、
仕方なくそばにいる時、ハプニングが起こるのです。
パンダの親子を無我夢中で助けたニコライは、
その行為の中に、答えがあったことをカメから教えられるのです。
とても哲学的な内容ですが、お話に溶け込んでいるだけに、
スッと感じ取れるような気がします。
ミュースの絵は独特の空気感があって素敵です。
赤の凧が不思議な存在感があります。
感覚を研ぎ澄ませて、感じ取ってほしいです。