新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

絵本 まっ黒なおべんとう」 みんなの声

絵本 まっ黒なおべんとう 文:児玉辰春
絵:長澤 靖
出版社:新日本出版社
税込価格:\1,650
発行日:1995年04月20日
ISBN:9784406023450
評価スコア 4.33
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  • 弁当箱が伝える悲惨

    食べるものにも困っていた戦時中の広島。
    原子爆弾が投下された町に残されていた弁当箱に込められた悲しみが、切々と伝わって来ました。
    家族が次々と召集され、残された中学一年生のしげる君は、広島の町で「建物疎開」に徴用されていました。
    8月6日の朝、出掛けたまま被爆して帰らなかったしげる君。
    「おべんとうも食べずに死んだのか」という叫びがとてもつらかったです。

    投稿日:2013/04/23

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  • 戦争をどう伝えるか?

    1980年代生まれの私にとって、戦争は祖父母世代が経験したもの、でした。そして、沖縄に縁があること、広島と長崎の平和記念公園や原爆資料館へ行ったこともあり、自分の体験ではないけれど知識としてはしっかりしたものを持っているつもりです。が、自分達の子供世代にどう伝えるか?か中々難しいと感じます。平和が大事だと伝えるために戦争の悲惨さを教えるのか?で、あれば平和の尊さをもっと違う形で伝えるべきなのか?学校ではどのくらいの知識を得ることができるのか…
    9歳娘は一人で読んで、5歳、3歳の娘、息子は読み聞かせましたが、子供たちに少しでも戦争について考えるきっかけになればいいなと思いました。弁当も食べないで死んだ、なんて、子供を持つ身になると本当に泣けます。

    投稿日:2021/12/18

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  • 原爆資料

    原爆資料館に展示されている
    中身が炭になったお弁当箱にまつわる話です。
    真実はとても重く
    思い出話として語るおばあちゃんの一言一言がささります。

    ただ
    巻末に書かれた「お父さんお母さんへ」と題された文章に
    少し引っかかりました。
    原爆が落とされたくさんの人が無くなったというまぎれもない事実を
    「アジアでの日本軍の残虐行為」とやらと対比させる必要があったのか・・・。

    お話の内容がとても尊く感じるからこそ
    つまらない一文に冷めた気持ちになりました。

    投稿日:2016/05/28

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  • 真っ白いアジサイのひみつ?

    1945年広島の町に落とされた原子爆弾 「ピカドン」
    今、戦後70周年で そのころの戦争体験者が 戦争のことを語られているのを、 新聞や テレビで見ます。
    絵本のまっ黒なおべんとうのはなしを 語り始めたおばあちゃん
    戦時中は軍国教育されていましたから 日本人の多くの人は 赤紙がきたら兵隊さんになり  戦場で 死んだ人 特攻隊で若い命を失った人  海軍で戦艦大和のような船に乗り 戦争していた人
    日本に残された 年寄り 女子ども達も 食料がなく 爆弾で死んだりしました   沖縄戦の悲惨さ

    そして 終戦の年の 8月6日9日に広島 長崎に落とされた原子爆弾
    その後も まだ 日本が戦争に負けたと知らずに戦い続けていた兵隊さん
    原爆で死んだ多くの人 まっ黒のお弁当が 残されていたのです

    当時は お弁当箱も アルマイトとよばれるお弁当箱だったのでしょう 多くの母親の悲しみ はかりしれません!
    なかなか人に語れなかった おばあさんです
    白いアジサイの花が咲くたび  思い出されているのでしょうね

    投稿日:2015/09/06

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  • 心の叫びが詰まっています

    原爆の絵本です。
    じわれいもを「もっと大きくなってから食べよう」と話した8月2日。
    このいもを食べられなくなるなんて、想像もしていなかったと思います。
    おばあちゃんの「おなじことなら、もう十日はよう負ければ」という言葉に、おばあちゃんの悲痛な心の叫びが詰まっていると思いました。
    しげるさんを探している間、助けを求める女学生を見捨てたおばあちゃんの心の傷は、どれだけ深いことでしょうか。
    しげるさんの、食べられなかったお弁当箱を見たときのつらさは、どれほどだったでしょうか。
    私には想像も出来ないほどの傷を負いながら、戦争について語ってくれたおばあちゃんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
    私たち戦争を知らない世代が、次の世代へと、戦争の悲惨さを伝えていかなければならないと感じました。

    投稿日:2013/08/19

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