マザーグースを下敷きにしていて ちょっと宗教くささは否めませんが、まぁ外国文学ですしね。
それでも途中途中のエピソードが奇想天外・摩訶不思議で読み出すと止まりません。
自分と同じ人形人間を作ろうとして、材料がなかったからってステテコに思いをこめて聖書を読んでやって。
出来上がったのが、なんでも聖書に基づいて哲学してしまうステテコくん。彼は最後に聖書の謎「666」という数を解明してしまいます(笑)
だいたい人形に心を込めて読み聞かせすると人間になる発想がおもしろい。つい自分ならどんな本を読んで、どんなお人形が出来るかしらと考えてしまいますね。
海賊・宝の地図・帆船と、冒険好きの心をくすぐるアイテムがたくさん散りばめられています。
訳者でもある中川さんの挿絵もかわいらしい。
海賊とのチャンバラなど、文章に動きがあるので読み聞かせに向いているかも。
高学年からかな。