宮沢賢治の絵本 セロ弾きのゴーシュ」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 セロ弾きのゴーシュ 作:宮沢 賢治
絵:さとう あや
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2012年10月
ISBN:9784895881531
評価スコア 4.52
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みんなの声 総数 32
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32件見つかりました

  • まるで人生です

    ゴーシュと動物たちとのやり取りを経て、ゴーシュが上手くセロを弾けるようになっていく。
    必死で頑張る物には必ず成功が待っている。
    まるで長い人生を物語にしたような絵本です。
    感情を押さえながら、必死で頑張る姿。今の子供たちに、しっかり見てもらいたい、そんな本だと思います。
    少しのことでも諦めず、やり遂げる姿が素晴らしいと思いました。
    頑張る気持ち、そして他の動物たちとの出会い。
    大切にしたいものです。

    投稿日:2015/11/25

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  • 素直な動物たち

    楽団の中で、なかなかうまくやっていけないゴーシュでした。
    団長さんから、ひどいことを言われ、おもしろくないゴーシュの心は闇に包まれています。夜遅く練習をしていると、ねこがやってきます。その猫に対して思いきりいやなことをするゴーシュには、もう残念。その後、次々に訪れる動物たちは、みんな素直で心がきれいで…
    お話自体は知っていましたが、改めて、深く味わうことができました。ひとつひとつの文章が長く、句読点があまりないので、声に出して読むとき、苦労しましたが、魅力ある日本語にも触れることができました。
    絵の描き方も、動物たちの特徴をよりわかりやすく表現していると思いました。

    投稿日:2015/11/29

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  • みんな笑ってる

    「みんなちゃんとそばで聞いてるよ!みんな笑ってるね!」

    最後のページで息子が嬉しそうに言いました。
    ーああかっこう。あのときはすまなかったなあ。おれは怒ったんじゃなかったんだ。
    のところです。
    たしかにゴーシュの家の周りには猫も、狸も、ねずみも、そしてかっこうや他の動物たちも寄り添うように描かれていますが、本当は一匹一匹は小さくてそれぞれの表情までは見えません。
    でも、息子には笑って見えた、これはなんて素敵なことでしょう!

    動物たちがゴーシュの最後のセリフを聞いていたかどうかは本文からはわかりません。さらに彼らが笑っていた、となれば、この作品の重大な解釈の問題になります。
    けれどそんなことよりも、「動物たちが笑っている」と幼い心に感じさせてくれた、この絵本に心から感謝をしたいと思いました。

    暴力的なまでにぶつかり合うゴーシュと動物たち…柔らかで耳当たりの良い教育が主流の現在、こんなにまで剥き出しのままの情感、感性がぶつかり合うことは親子の間であってもあまりないのではないでしょうか。
    『セロ弾きのゴーシュ』にはわかりやすい愛の言葉はありませんし、むしろ幼児には暴力的な描写のほうが印象に残りかねません。しかしそこから、もちろん無意識的にではありますが、懐のふかい愛と赦しを感じとれたことに、絵本のもつ力をあらためて実感いたしました。
    ゴーシュに限らず賢治の作品の絵本は、どちらかというと大人向きの余韻を楽しむような絵が多いように感じていましたが、この本には、決して子供騙しという意味ではない「わかりやすさ」があるようです。
    その場にいるような目線の構図や、「インドの虎狩り」が響いてきそうなインパクトのある絵柄!そしてすべてを包み込むような圧倒的な優しさに溢れた最後の夜の景色…

    小さな子供にも、そしてもちろん大人にも、賢治のメッセージがまっすぐに届く、すばらしい『セロ弾きのゴーシュ』だと思いました。

    投稿日:2015/11/30

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  • 絵の迫力がイイ!

    • もち子さん
    • 30代
    • その他の方
    • 東京都

    さすが、宮沢賢治の絵本。絵の迫力と、ストーリーの深さに感動しました。私も子どものころに読みましたが、今の時代でも変わらない教訓をわたしたちに教えてくれます。
    動物、音楽、自然など、様々な要素があり、ちょっと怖かったりもして、子どもに様々な感情を与えてくれる本だと思います。
    『注文の多い料理店』と同じくらい、好きな本です。

    投稿日:2015/11/30

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  • 不思議な世界に引き込まれる

    小さなころに読んだセロ弾きのゴーシュ、大人になって再度読んだのがこの本です。小学校の頃は「なんだかよくわからない話だけど、動物がたくさん訪ねてきてゴーシュが怒っているなあ、でも演奏会が上手くいってよかったなあ」と思って居ましたが、大人になった今、なんだかたまに自分もゴーシュのようだなと思う時があります。自分の仕事をうまく進めることばかり考えて、周りの人に関心を寄せたり、聴く耳を持たなかったり、、、でもそういう時って結局うまくいかない。後半のゴーシュのように、他者に目を向けたり、気づかえる状態の時の方が、うまくことが運んだりする。行き詰った時に読みたいなと思いました。
    絵もとてもキュートで、とくにタヌキの絵は本当にかわいかったです。

    投稿日:2015/11/30

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  • 小さいころ、大好きで何度も読んだ宮澤賢治の本。特にミキハウスのこの絵本はさとうあやさんの現代的な絵とダイナミックなコマ割で、今の子供にも、より読みやすくなっている。
    まるで音が響いてきそうな美しく幻想的な世界は宮澤賢治ならでは。さらに、さとうさんの素朴なタッチが動物たちの個性を大変魅力的に描きだしている。
    名作「セロ弾きのゴーシュ」の一つのテーマである、動物との出会いを通じてゴーシュが変化していく“ふれあいの温かさ”が、この絵本では更に深まって感じられる。これは、作家と画家との時空を超えた共演ではなかろうか。

    投稿日:2015/11/27

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  • セロ弾きのゴーシュ

    この絵本はなかなか面白い。

    何度も何度も読んだことがある。

    そのたびになにか発見している。

    夜、練習していると、いろいろな動物がやってくる。

    そして、一週間が過ぎるころには、チェロもなかなかのものになっている。

    面白いです。

    投稿日:2015/11/16

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  • 楽しい名作です。

    大人が読んでも子供が読んでも楽しい。
    宮沢賢治の絵本ならぜひ子供に読んであげたいと思い購入。字数が多くてうちの子供には飽きちゃうかな?と思いましたがすごく熱心に聞いていました。私も一心に読んでしまいました。
    かわいい動物たちがなんとも憎めない心がほっこりするお話です。

    投稿日:2015/11/20

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  • いやされます

    ゴーシュと動物たちのまじわりにいやされます。音楽と動物という視点もはっとさせられます。「猫の事務所」も好きです。憲治さんもきっと動物好きだったのでしょうね。暮らしから切り離せない存在だったのかもしれません。うちの猫たちにも読み聞かせたいです。

    投稿日:2015/11/13

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  • 音がきこえてきそう

    いきづまっているゴーシュが、動物たちの出現によって、徐々にかわってきます。その変化が、手に取るようにつたわってきます。
    ひとりで、一生懸命がんばっていても上手くいかず、思いもかけないことによって、壁をこえられる。こういうことは、音楽だけにかかわらずおこりうるので、物語に共感できました。
    そして、描かれている動物たちやゴーシュの様子を見ていれば、本当に音がきこえてきそうです。絵のおかげで、物語をさらに楽しむことができました。

    投稿日:2015/10/16

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