クレメント・ムーアの詩には、いろいろな画家が絵を添えていますが、
アンジェラ・バレットの絵はとても美しく、大人もため息の世界です。
石井睦美さんの訳は、題名の訳出でもわかりますが、
その絵の雰囲気を十二分に引き立てるものとなっています。
ホワイトクリスマスの静寂、でしょうか。
クリスマス・イブの夜、一家のお父さんが目撃したサンタクロースの様子。
もちろん、暗黙のアイコンタクトで「秘密」と確かめ合った光景も、
静寂ですからね。
この解釈は、新鮮でした。
後世のサンタクロース像の原型になったとも言われる、
ムーアの詩による造形が見事ですね。
子どもの夢も大切にしてあるところもいいですね。
何よりも、大人が目撃したサンタクロースです。
大人にとっても、素敵な存在なのです!
ムーアの奥深い詩の魅力をあらためて感じました。