テレビドラマの劇中の絵本作品ということで読んでみました。
クーナという森の妖精の造形が、少女の聞き伝えで語られます。
赤い三角の帽子、いろいろなことのできる神様のような存在、
死者とも心を通じ合わせられる、声は「チルチルチルチル」としか聞こえない・・・。
絵本らしい、不思議な余韻を残す作品です。
「チルチルチルチル」という音に耳を澄まし、赤い帽子を思わず探してしまいそうです。
描きこまれた妖精像には、四葉のクローバーが添えられています。
アイルランドに伝わる、ケルトの妖精、レプラコーンを想起させます。
ドラマでそのような絵本の世界観を紹介してくれているなら、嬉しいですね。