「ぎょうれつぎょうれつ」 みんなの声

「おひるごはんよ。いらっしゃい」とキッチンから呼ぶおかあさんに、サムは「ちょっとまって」といって積み木を並べ始める。
積み木のぎょうれつは、部屋から廊下へ。
積み木のぎょうれつが、本のぎょうれつにかわり、靴のぎょうれつにかわり・・・
「はやく　いらっしゃい」
ぎょうれつがどんどん長くなるぶんだけおかあさんの声もどんどん大きくなっていく。
なのに「おねがい、もうちょっと　まって」とサム。
お母さんの秒読みもスタート。
さてさてどうなるのかなあ？

このサムの行動。どっかでみたことある。
そうそう、うちの子もね･･･、なんて共感しちゃう方は多いのではないでしょうか。
我が家もそう。
まさに息子の行動そのもの。
年中さんになったいまでも、「ご飯ですよ〜」、「は〜い」とすぐに来たことがない。
もうそのたびにイライラしちゃう私。

でもこのお母さんすごい♪
サムを呼ぶ声はだんだん大きくなるんだけど、このおかあさん、サムが何をしているのか分かっているから待っているんですよね。
私だったら、途中で、「ご飯だっていっているでしょう！」とめちゃ怒鳴ってしまいそう
もっと早くにい〜ち、にぃ〜って数えているわ。

なのにこのおかあさんは、子ども部屋からキッチンまで届いた「ぎょうれつ」を見て、「ほんと、すごいわね。」とサムを抱き上げて、「でも　こんどおかあさんがよんだら　すぐくるのよ」と一言。

子育てにゆとりがあるってこういうことって思ってしまいました
だって、主人公のサムもすごく誇らしげ。
安心して遊べているというのを感じちゃいます。

だからなのか、息子もすごく楽しんでいました。
年中の息子にはもう幼いお話かなあと思ったのですが、共感できる部分が多いせいか、何度も読みたくなるようです。

自分は最後までやらせてもらえないことが多いから、サムが最後までやり遂げられたのが、嬉しかったのかなあ。
いえいえ、お母さんだってね･･･
ってついつい言い訳がしたくなっちゃいました。

おもちゃを並べるのが大好きな息子にピッタリな絵本かな？と選んだのですが、読後自分も真似して並べ始めるかな？と思いきや、意外と淡々とした感じで、並べはじめる事も無く
期待していた分、ちょっと拍子抜けでした。

何度もごはんができたとサムを呼ぶお母さん。
その度にちょっと待ってと物を並べ行列を作るサム。
最後にサムが家中の物を並べて行列を作った事を褒めるお母さんの姿に、子供のいたずらを頭ごなしに叱るのではなく、子供がやり遂げた事をまず褒めて、その後に次はこうしようね、という姿勢に深く考えされられました。

この本を　読んでから　息子は　みにか-や　積み木を　ぎょうれつぎょうれつの　ように　並べるように　なりました...　　　　　最後の　ならべるものがなくなり　サムが　寝転ぶところが　　おもしろいです.最後の　お母さん　大好きの　だっこの　　　ぺ-じと　お昼ご飯の　ぺ-じも　息子は　大好きな　ぺ―じです.

子供の自由な発想を、瞬間のがさず絵本にしてしまったようなお話。きっとこの子（サム）は実在（おそらく作者の子）で、行列遊びはこの子が実際にやったことなんでしょうね。冒頭に「この絵本をウィットニー、ハナ、ベン、そしてもちろん、サムへ」とあります。子供を見守り自由な遊び心を一緒に楽しんでしまえるお母さんの描いた絵本。うちでも、読んだあと早速まねっこしてブロックなど並べてしまいました。子供は何でも遊びにしてしまえるということにあらためて気づかされました。

うちの子はよく、本や雑誌を畳の上に敷き詰めたり、テーブルの端っこにキャラクターの人形をズラリと並べたりして遊んでいます。
この絵本に比べるとスケールが小さいけど、うちの狭いマンションにサムと同じ間隔で本やおもちゃを並べたら、あっという間に台所に到着！どころか玄関から外に出ていくことになりそう。
規則正しく「ぎょうれつ」してるとはいえ、やたらいろんなものを引っ張り出して、昼食のテーブルにつかないサムに、さして怒っている風でもないママと広〜い家。大らかな気持ちで読みましょう。
絵本にはお片付けのシーンはないので、「おもちゃしまってからご飯にしようね！」といつも言ってるママさんは要注意かな。

主人公のサム君のように子供は並べるのが大好きです。
お母さんに「お昼ご飯ですよ」よと
呼ばれたって、彼は夢中です。
私も子供を急かす事が多いかと思います。
子供には子供で今やり遂げたいことがあるかもしれません。
心の余裕を持ちたいなと思った１冊です。
たくさんのお気に入りの行列を作って、
大好きなお母さんの所へ到着するのには
どれくらいかかるかな。
なんともマイペースなサム君が微笑ましい。

子供は気に入っているみたいで、よく読んでほしがります。私は読むたびに、台所までこんなにいろいろ並べるなんて、アメリカ？の家は大きいなあと感心します。我が家なら積み木だけで十分です。でも、こういう状況はよくありますよね。呼んでも子供が来ないと思ったら何か熱心にやっていて、叱ろうと思ったけどまあいいや、みたいな。でも、最後の唐突な「おかあさん だーいすき」の問答だけは、やっぱり欧米の感覚なのか、雰囲気がつかめません。叱られなかったから？ほめてもらったから？ 日常的なスキンシップ？ うーん、不思議です。

子供って何故か「ぎょうれつ」を作るのが大好きですよね．息子もおもちゃ箱をひっくり返して車の行列を作りたがった時期がありました，それにしてもサムはすごい「ぎょうれつ」を作ったものですね．この絵本で見習うべきはお母さんだと思います．「今度からは呼んだらすぐにくるのよ」と言うのは忘れてはいませんが，サムがぎょうれつを作り終わるのを待っていてくれます．果たして私はこんなゆとりのある声がけができるだろうか，と考えてしまいました．

なにか、子供にしかわからなような”こだわり”で、夢中になっている男の子が、とてもかわいい本です。

が、男の子のお母さんとして、この本を読んでしまいます。
私だったら、途中で怒っているな…
それに、なんでこないのかなんて、確認せずに、話も聞かずに、「早く食べなさい！！」と言うだろうな…

このサムのお母さんみたいに、「あらすごいわねー」と言える心と時間の余裕をいつも持っていたいものだと、反省させられました。

子供は、母のそんな思いは関係なく、行列になっていく過程が面白いようです。

あまり外国の本を読まなかった私ですが、この本を読み聞かせしてもらってから、借りてみようと思いました。２歳と５歳の娘ははまりました。
お母さんに「おひるごはんですよ」と呼ばれたサムは、おかあさんのところまで色々なものでぎょうれつを作って行こうとします。そしてその行列の最後には…。
ぎょうれつも面白いのですが、おかあさんに抱き上げてもらったサムの「おかあさんだーいすき！」そしておかあさんの「おかあさんもサムのことだーいすきよ。」これがまた良いんです。このページにくると、娘達と私の同じやりとりが始まります。
娘達とぎょうれつをするものの順番を当てっこしたり、「だーいすき！」と抱き合えたり、読むとなんだかほのぼの幸せになる１冊です。