人里離れた山奥に、
おばけが住んでいる古い家がありました。
おばけに相応しいぼろぼろの家。
ところが、「こんなところに住んでいられるか!」と言って、
新しい家に引っ越すことに。
しかし、新しい家を買うにはお金が必要。
そこで、ぼろ家を売るために、あの手この手で、
うそをでっち上げて、人の良いお金持ちをだまそうと・・・
おばけたちの奮闘ぶりが面白い。
仲間のおばけが化けている絵を、有名な画家の作品ですと紹介したり、
ぐらぐら揺れる廊下を、斬新なデザインですと説明たり・・・
レンガに色をつけただけの本や、みかん箱でつくったベッド、
金色の絵の具をぬったバスタブなど、おばけたちが適当につくったものばかりなのに、
バカがつくほど人の良いお客さんはだまされっぱなし。
可愛そうに・・・と思っていたら、
最後にこんなどんでん返しがあろうとは。
びっくりです。
とても面白かったです。