”ときのながれがはじまったころ、人間と動物は、この大地で
ともに暮らし、ふたつの間には、今のような違いがありません
でした。”から、はじまってます。
ワタリガラスに攫われたクマの子供は、猟師に拾われて7歳まで
可愛がって育ちました。ワタリガラスが再会の機会をつくり、人間
として育てられた子供を白いクマたちの群れにいた弟のクマは、
姿が違った兄さんクマだとわかったし、7歳の子供も弟クマだと
わかって素晴らしい感動でした。母グマは、忘れることがなかっ
たわが子生きていて、どんなに嬉しかったことでしょう!
猟師も我が子を取り戻したいと必死な気持ちが伝わってきました
人間の姿になったこどもが、冬の間、クマたちと暮らし、夏の間
は、人間と暮らすことを選びました。育ての親と生みの親を選ぶ
時、どちらも選びたいと思うのも、素直な本音なような気がしまし
た。猟師の夫婦に弟や妹が生まれてよかったなあと思いました。