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風をつかまえたウィリアム」 みんなの声

風をつかまえたウィリアム 文:ウィリアム・カムクワンバ ブライアン・ミーラー
絵:エリザベス・ズーノン
訳:さくま ゆみこ
出版社:さ・え・ら書房
税込価格:\1,540
発行日:2012年10月
ISBN:9784378041346
評価スコア 4.62
評価ランキング 3,955
みんなの声 総数 12
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  • 図書館が救いの手

    『THE BOY WHO HARNESSED THE WIND』が原題。
    日本でも、スーパープレゼンテーションという番組でおなじみの
    TED(世界的講演会)に作者自身が登壇していたをたまたま視聴していたので、
    ピン!ときました。
    そう、アフリカの貧しい少年が、独学で風力発電の風車を作った実話です。
    マラウィという国に住むウィリアム少年の家は貧しく、
    とうとう学校にも行けなかったのですね。
    幸運なことに、近所に図書館があったので、そこで、
    英語の辞書片手に科学の本を読破し、風力発電の風車を手作りしたのです。
    図書館が救いの手になったということが嬉しいですね。
    もちろん、ウィリアム少年のまっすぐな意志の強さもあってのことです。
    巻末には、その後のウィリアム少年の姿も掲載されています。
    TEDにより資金が集まり、ウィリアム少年も復学し、家の畑も再生し、
    地域のためにさらなる学びを続けているそう。
    小学生くらいから届けた作品です。

    投稿日:2017/07/13

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  • 青年が偉人になったわけ

    14歳の少年が、国の偉人となったきっかけは、貧困のため。
    そう書いてしまうと、語弊があるのですが、日照りのせいで畑の収入がなくなった家族のために、学校に通えなくなったウィリアムが、図書館に通って学んだ独学の知識は素晴らしい発見につながりました。
    風車を作って井戸水を組み上げれば、日照りの苦しみから解放される。そう思ったウィリアムは、がらくたを集めて夢を実現してしまいました。
    ウィリアム本人が、自伝的にまとめた絵本なので、美化と簡素化で多少平板になってしまったところもありますが、学ぶことの多い絵本です。

    投稿日:2013/02/27

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  • 風力発電を自分でつくった男の子

    ウィリアムの住む村では、日照りが続くと作物は枯れて、食べるものがなくなり、1日1回の食事になることも。本を読んで風力発電のことを知ったウィリアムは、それを自力でつくり始めた地下水をくみ上げることができた。なんと前向き。そして賢い!

    投稿日:2022/07/27

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  • 高学年の読み聞かせに

    • モリチエさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子17歳、男の子12歳

    小6息子のクラスで、読み聞かせ当番でした。どんな本がいいかな、と図書館で物色中に、発見!夏に息子と観た映画の原作のようでした。とても良かったので、選びましたが、大正解。
    ウィリアムの意思を貫く姿、周りの人たちの変化 、成し遂げた時の拍手、読んでいて清々しくなりましたし、子どもたちに伝えたいことが、たくさん詰まっていました。

    投稿日:2019/11/19

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  • みんなのために

    このお話は、アフリカの貧しい村で生まれたものを作ったりするのが好きな男の子のお話でした。この男の子が貧しい村のために風車を作ってみんなに希望を与えていました。みんなに笑われてもみんなのために風車を作り続けた姿が感動のお話でした。

    投稿日:2016/06/29

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  • なんとかしたいんだ!

    貧しい環境で育ったウィリアム。
    自給自足、作ったものを売って日用品を購入。
    だから、飢饉になると、たちまち立ち行かなくなってしまう生活なのです。

    貧困の為、学校にも通えなくなってしまったウィリアムですが、「なんとかしたい!」という一心で、図書館へ通い、辞書片手に異国の科学の本を勉強し、風車を作ることに成功します。

    知識もない。
    指導者もいない。
    満足な材料も道具もない。
    周りの目も冷たい。
    そんな環境の中でも諦めない強さ。
    心うたれる素晴らしいお話でした。

    投稿日:2015/12/28

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  • 中学の読み聞かせに

    • ちょてぃさん
    • 40代
    • ママ
    • 静岡県
    • 女の子14歳、女の子10歳

    中学校の読み聞かせに使いました。
    主人公が実在の人物で、丁度同じ年齢の頃のお話なので、これからの自分の行き方、職業・進路を模索中の子供達の心に響く内容だと思います。日本で暮らしていたら、学校へ行くことのありがたみも、電気のありがたみも感じたことはないかもしれない子供達の心に、じんとくるものがきっとあったことと思います。

    投稿日:2015/12/14

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  • 本当にあった出来事

    友人から勧められ読んでみました。
    読後、こころが震えました。
    これが本当にあった話だなんてすごい!!

    廃材から風車を作り、電気を得、水を引くお話です。
    ただ理屈を騎乗で学ぶのではなく
    本当に必要で、どうしたらいいかと真剣に考えたら
    人は、独学でこの事業を成し遂げられるのかと感動しました。

    4年生の娘には、少し難しかったようですが
    高学年の子供たちには、是非読んでほしいと思いました。
    感動している私に、娘は興味を持ち
    風力発電のお話を親子でしたりして
    なかなか有意義な時間が持てました。

    投稿日:2014/07/28

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  • いらないものから必要なものを作る!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子18歳、女の子14歳

    アフリカの貧しい村では衛生的な水が得られなかったり、農作業をするのが難しい場合が多いので、
    充分な食べ物を手に入れることが難しいようです。

    この作品の主人公ウィリアムにはちゃんとしたモデルがいます。
    彼は14歳の時に実際に廃棄物の中から風車を作ってしまったんですね〜。
    後書きにウィリアムと、当時作った廃棄物風車の写真が載っています。
    いらないものからたくさんの人が必要なものを作り上げるって、すごいです!!
    絵ははっきりしていて見やすいです。
    風をイメージしているひらひらしたブルーの帯のような絵が私は気に入りました。
    地理や歴史を少しは習った後の方が、お話のすごさが実感できると思うので、高学年以上のお子さんたちにお薦めしたいです。

    投稿日:2014/04/01

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  • 実話の持つ力

    小学校6年生に読み聞かせをしました。読み聞かせの途中で思ったのですが、この子たちは貧しくて食事が月に一度になることや学校へ行けない子どもたちがいるという状況とは無縁なんだなあと。という私もなのですが。

    今年の9月にさくまゆみこさんの講演会で日本は島国だから外国で起っていることを身近にとらえにくい状況にあることをおっしゃっていて、さくまさんがこのようにアフリカの国・人についての本をたくさん翻訳して下さっていることで、私たちも今まで知らなかったことに出会えるんだなあとしみじみ感じました。

    アフリカのマラウィで飢饉で学校を辞めざるを得なくなったウィリアムが図書館の本で勉強して、風力発電につなげていくという実話を元に描かれています。

    この本を紹介した方からは「日本だとこうやって子どもの時から一つのことをやり遂げるってことがないね」と言う意見もあり、なるほどと。

    読み聞かせした子どもたちからこの本について感想を聞く機会はありませんが、自分たちと同じぐらいの年齢の少年が物を作り上げていく姿に固唾をのんで聞きいっている様子が感じられました。

    絵本の持つ力、伝える力をまた一つ発見できた絵本でした。

    投稿日:2013/11/14

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