クロアチアの少年、ココは、引っ越してきたとたん、なぜか家から追い出そうとする誰かの陰謀にあいます。そして、家には、がめつい老人の隠し財産があるかも、、、というところから、少年たちの友人や、誘拐しようとする大人の敵、いろんな想いが渦巻いて、、、
実は、シリーズの2作目なので、うっかりこちらから読んでしまい、失敗でした。これから読んでも分かることは分かりますが、前作で英雄のように扱われたらしいココのことが理解できないので、冒頭は集中しづらかったです。なので、「なぞの少年」から読み始めることをすすめます。ちょっと弱気なココも、友人や妹のために勇気を出し、解決に導くあたりはなかなか良くて、最後はまあまあハッピーエンドのような終わりかたでよかったです。クロアチアの地下室などの環境や、ズラトコやラトコといった聞きなれない名前の存在を知って、なかなか興味深い作品でした。
小学生中学年〜中学生向けだと思います。