作者は、児童文学会の栄誉あるリンドグレーン記念文学賞の2010年の受賞者です。
私も今まで、いくつか作品を読んできましたが、この作者が耳が不自由だということをこの本で初めて知りました。
作者の本を読むといつも思うのですが、作品の中に不思議な世界観があって、デッサン力は格別上手くないのにもかかわらず(むしろどちらかというと下手かも)、
見ているものを目を惹きつけてしまう魅力を持っている絵だと感じました。
今回この作品に描かれている「かみさま」も、正直わたしが今まで見てきた「かみさま像とはまるで違っていました。
でも、こういう発想でこういう姿に描いてしまうところがすごいなと、思います。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
ちょっと一般的な常識では考えられないタイプの「かみさま」が描かれています。
そして、そして!一番ビックリしたのは、かみさまに「妻」がいたこと!!
「妻かみさま」が家出あたたかいカップに入った飲み物を飲みながら、新聞だか雑誌だかみたいなものを読んでいたこと!!
小学校の高学年くらいからお薦めします。