はじめに読んだとき、私は迷うことなく詩人長田弘さんの読者への問いかけとして書かれた詩だと思ったのです。
しかし、伊勢英子さんのを眺めながら、読み返しているうちに、タイトルと質問内容が、膨張してきたのです。
最初の質問は誰への質問だろう。
誰からの質問だろう。
この詩の中には出会いと、相手をよく知りたいという願いがあります。
伊勢さんは、それを恋人たちの世界に展開しています。
そして、多分正解なのです。
次々と質問をしたくなる相手、すべてを知りたい相手、多少は答えづらい質問でも受け止めてくれる相手…、これは素朴な質問であって、相手を値踏みするような駆引きではありません。
絵本をさらに眺めていたら、この絵本に書かれている「二人」の幸せを祈る気持ちになりました。
伊勢さん、気づかせていただき、ありがとうございました。
これからの恋人たちに、送りたい一冊です。