グリム童話の中でも一番のお気に入りだった「七ひきのこやぎ」。自分の読んだ作品もホフマンのものだったかどうか定かではないのですが、彼の芸術性の高さに圧倒されました。デッサン力、デザイン力を備えた画家だからこそなせる業は、無駄がなくて美しいです。
娘もお話とイラストにたっぷり魅せられたようで、何度もページを戻しては、いろいろ確認したがりました。(また、数が出てくると興味が倍増するようで、喜んで「1匹、2匹……」と数えていました。)
ヤギのお母さんが人間のように2本足、狼はよつんばい、子どもたちが両方で描かれているところは、何かを暗示するのか……と、いろいろ考えてしまいました。ちょっぴり滑稽でもあり、この作品の魅力かなと思います。「しんだ! しんだ!」のところはリアルですね。でも、事実をそのまま表現しているだけ。包まず隠さずのグリムらしさ?
娘がこんなに美しい絵本に出会えたことに感謝。小さいうちに出会えたというのがうれしいです。