有名なお話だけに、いろんな絵本が出ていると思うけれど、瀬田貞二さんの訳といい、フェリクス・ホフマンさんのこの絵といい、この絵本が好きです。
なんとかしてやぎの家に入り込もうとするおおかみのずるがしこさ。
そして、子やぎを食べられてしまった母親の嘆き悲しみ方。
切迫した感じがよく伝わってきました。
さすがに、お母さんやぎが、おおかみのおなかをはさみでちょきちょき切っていく様子では、子供たちは、びっくり顔でしたが...
その切り開いたおなかを糸で縫い合わせるところも、あんぐり口をあけていました。
でも、だからと言って、子供が嫌がるということも怖がるということなく、気に入っています。
ごまかしがないという感じがする絵本です。