絵が多くて文字が大きい幼年童話。
5歳児「レッツ」のシリーズ第1巻です。
レッツのおウチにはお父さんとおかあさんとレッツと、ねこの“キウイ”がいます。
とても仲の良い家族で、読んでいるとこっちまで幸せな気分になってきます。
特に気に入ったのは、
「好き」や「わかった」や「大丈夫」に似ているけれどちょっと違う
『もちろん!』って、返事。
こう言っているときののパパの笑顔がまたいいんです。
(このシリーズは「ヨシタケシンスケさん」がイラストを描いています)
幼年童話ですが、この本はレッツと同じくらいの年齢のお子さんより、少し上小学校低学年くらいのお子さんたちに薦めたいです。
ちょうどこの本の中で、5歳児のレッツが3歳児の年少さんを見て
レッツも、むかしむかし、お〜むかし、あんな子どもだったかと おもうと、ちょっと かなしくなる。
って、振り返っているように、少し年齢を重ねてからのほうが客観的に見て楽しめるんじゃないかな。と思います。
作者のひこさんはほぼ同時に、中学生(「なりたて中学生」)と、小学生(「ハルとカナ」)と、園児(5歳児の「レッツ」シリーズ)のおはなしを書いていたんですね。私はそれを中学生のシリーズから逆に読んできましたが、どれもそれぞれの年齢ならではの日常が描かれていて、等身大で見れて面白いです。
レッツのおはなしに興味を持った方は別のシリーズもぜひどうぞ。