ちょうど、「きのさき」や「はしだて」として活躍していた、381系特急列車が引退するころに読みました。
田んぼの向こう、踏み切り、鉄橋、あちらこちらから「でんしゃがきた」。
電車に乗る人、電車を見る人、全てに物語があります。人は自分の物語を思い返すたびに、そこかしこにでんしゃが登場するのでしょう。
その思い出の電車がなくなってしまうのは切ないものです。
この絵本は沢山の人の人生を思い心が温かくなる絵本でした。
最後に登場する壊れた線路を急いで直してきた電車は、三陸鉄道・・・皆に勇気と力をくれた電車。
これからもずっと、人々の人生に「でんしゃはくる」のですね。