毎月の季節に合わせたおはなしのシリーズ。
一流の童話作家による書き下ろしだけあって、実にぴったりな内容となっています。
10月はハロウィンがテーマです。
衣装も準備していて楽しみにしていたハロウィンですが、
みほちゃんはお留守番なのです。
おばあちゃんが急病で、お母さんが病院へ行くからです。
思わず、おばあちゃんへの愚痴を言ってしまうみほちゃんですが、
留守中、不思議なことが。
ペットのプードル犬のフリルがしゃべりだして、
みほちゃんを、犬たちのハロウィンパーティーに連れ出すのです。
そのお祭りの中で、みほちゃんは、ハロウィンの意味を知り、
おばあちゃんが急に心配になってくるのですね。
みほちゃんの少女らしい素直な心の動きを通して、
ハロウィンの意味を見事に織り上げているストーリーはさすがだなあ、
と感心してしまいました。
みほちゃんのお母さん像も、親として見習いたい、と思いました。
巻末にはハロウィンの丁寧な解説と、なんと、日本の神無月の解説まで。
これは嬉しいです。
このシリーズ、読み物としては20分くらいで読めますので、
ぜひ、小学生にはオススメです。