“ヘンテコリンおじさんは いつも ヘンテコリンなことを いったり したり していたよ”。
この冒頭の文章から察するに、「きっとヘンテコリンなおじさんが、変わったことばかりをするコミカルな物語なんだな」
なんて思っていましたが、そうではありませんでした!
読み終えた後は、「これは人生の名言集だ!」と感じてしまったほど。
おじさんの信念の数々が、短編集のような読みやすい形式で描かれています。
諦めないこと、人に優しくすること、今日一日を幸せに思うこと・・・。
とてもとても大切な事ばかりですが、日々暮らしていゆくうちに いつの間にか忘れてしまいがちです。
原始時代を舞台にしているせいでしょうか。全くお説教臭くなく、こちら側に優しく語りかけてくれます。
作者さんのお人柄が伝わってくるような内容で、きっとすごく素敵なかたなんだろうなあと思いました。
これは大人のかたにも、いえ、大人のかたにこそ、是非読んでもらいたい作品です!