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まるで しんしんと降り続く雪のような、 遠い夜空に輝く星のような光の粒たち。 眩しいほどの この光の粒を眺めていると 心が、どこか遠いところへ行ってしまいそうになります。 昔から知っている、「銀河鉄道の夜」。 小説も絵本も持っているし、 朗読もしたことがある。 プラネタリウムの特別上映を観に行ったこともあるし、 DVDも購入した。 けれどもこの絵本は、それらの 「今までに触れた、銀河鉄道の夜」とは明らかに異なっており それでいて、子どもの頃から持っているような 何とも言えない不思議な気持ちになりました。 きっと、自分の中にある「銀河鉄道の夜」が具体化されているのが この絵本なのだと思います。 なんとも愛おしく、大切にしたくなる絵本です。
投稿日:2014/07/03
「銀河鉄道」という言葉を一度も耳にしたことがないまま大人になった日本人は少ない。ジョバンニとカムパネルラという二人の少年がほんの一時、時空を超え銀河を旅するストーリーに宇宙旅行などという華やかさはない。有限の時を生きる人間、命あるものの儚さ切なさ優しさが、美しい光の粒子になって現れては消えていく。夜空に漂う銀のオーロラの行方を追ううちに、読者もまた賢治の世界を漂う。子供は子供なりに、大人もまた大人のとして、心の内なる宇宙の旅ができる。夜空を見上げ、光の帯を見つけたら、きっと銀河鉄道の軌跡だと思う。
投稿日:2016/11/22
3歳3ヶ月の息子に…と思って図書館で借りたのですが、 これはまだ早く、長く、難しく… どちらかというと大人向けの絵本だと思いました。 私自身は藤城清治さん作のものを幼い頃に読んでいました。 が、それは、物語りが短くなり、 絵もカラフルな影絵でしたので、子どもにも読みやすかったです。 こちらは絵が美しいけれど、トーンがひとつで静かで長い。 そして、文章からの想像の域をもっと広げてくれるような、 自分の世界に浸らせてくれるような。 絵として主張しすぎず、文章を遮ることがないような。 そんな静かな魅力ある大人の絵本です。 宮沢賢治の見た夜空は、 この絵本のようだったのかもしれない、と思いました。
投稿日:2014/07/01
宮沢賢治の作品の中でも、とても有名なこの作品。 ロマンチックなタイトルから、不思議で煌めくような旅のお話だと、勝手に思い込んでいました。 …けれど、結末は悲しいものでした。 ジョバンニが汽車の中でカムパネルラに会った時には、彼はもうこの世にはいませんでした 「ザネリはもう帰ったよ。お父さんが迎いにきたんだ。」 「ぼくわからない。けれども、誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸なんだねえ。だから、おっかさんは、ぼくをゆるして下さると思う。」 …自分がどうなったか、自分はどこに向かっているのか、カムパネルラにはわかっていたんですね。 ジョバンニのあの切符は、唯一ジョバンニだけが行ける所、現実の世界へ戻るための切符。 カムパネルラの地図は、遠い場所へいくための地図なんだと思いました。 残された最後の時間。 それは二人にとって長いようで短い、でも永遠のようにも感じられる。 カムパネルラは親友に見送って欲しかったのか、それとも一緒に連れていこうとしたのかは、わかりません…。 カムパネルラが最後に教えてくれたのは、命や幸いについてでした。 そしてジョバンニの「銀河の中を歩いてみたい」という夢も叶ったのです。 大好きな親友と一緒に… 宮沢賢治の描く宇宙、銀河。 ため息が出るほど美しく、漠然とした切なさも感じられました。 私、星めぐりの歌が大好きなんです。 作中に何度か出てきましたね。 さそり座の話は、少しよだかの星に似ているなと思いました。 銀河鉄道からなら、よだかの星も近くで見られるのかしら… 色んな思いを馳せながら、何度でも何度でもじっくり読みたい…浸りたい… そんな作品でした。
宮沢賢治と言えば、「アメニモマケズ」の名文か『銀河鉄道の夜』が代名詞のようになっていますが、私、実のところ一体何回主人公のジョバンニとカンパネルラが銀河鉄道に乗った後の一部分を読んだことでしょう。でも、決して、全部を読み続けることはありませんでした。 それは、あまりにもこの有名な物語のストーリーが“訳が分からず難解”だからです。言葉を探すのなら、突拍子がないんです、書かれていることが、思いついたままに書いているの?と思えてしまい、私の乏しい想像力では賢治の空想が高度すぎてついていけずに、面白味が全然分からないのです。分かるのは、幻想的だなということだけ。 そんな感じなのでストーリーを楽しむことが出来ないから、読むのを敬遠していました。ただ今回、レビューコンテストがあり大変失礼ながらもポイントを稼ぐチャンスだったので、頑張って読みました。そして、途中、やはり挫折しそうになりながら、ある部分はまるで速読のように、ある部分はよく分から無すぎて何度も読み返したりして読みました。 う〜ん、やっぱり分からない(笑) 結局、銀河鉄道は死人をあの世に運ぶ列車ということでいいのでしょうか? そしてたまたま、その銀河のお祭りの日に学校でその銀河のことを習ったのだけれども、主人公のジョバンニは働きながら通学しているので疲れから頭がまわらなくなっていて、先生に質問されても答えられなかった。更に、その貧しさをクラスメートから馬鹿にされていて、決して楽しい学校生活を送っているわけではないから、野原で転寝している間に、トラウマのように夢に銀河が出てきた。そして、それが死人を運ぶ鉄道だったので、ちょうどその時に死んでしまった友達のカンパネルラが乗っていたという設定だったのでしょうか? じゃあ、あの鳥を捕まえる人はなんだったのでしょうか? きっと、ひとつひとつの意味を考えてしまう人には不向きな本なのかもしれませんね。でも、今回どうにか最後まで読み続けられたのは、殆ど全ページにある絵のお蔭でした。絵もかなり幻想的ですが、文が分から無すぎると絵に逃げ場を求めて、続きを読み続ける気力を養いました。 他にも私みたいな人はいるのではないでしょうか? それとも、みなさんが、賢治の世界や銀河鉄道の夜の世界が分かってしまうのでしょうか? すごいなぁ。
投稿日:2014/06/30
私が、初めて「銀河鉄道の夜」を読んだのは、小学生のときです。 不思議な世界の中に入り込んだような、イメージを持ったことを、今でも覚えています。 そして、この絵本の絵は、私の想像を越えるものでした。 「まさに、銀河鉄道!」と思いました。
投稿日:2014/06/10
我が家の小学校4年生の娘が、理科の教科書の星座の項目の「銀河鉄道の夜」のお話が紹介されていたのを見て、「銀河鉄道の夜」の本がほしいと言い出しました。 なかなか難しい物語でもあるので、絵本でと思い色々探して吟味しています。 こちらの絵本もイラストが美しく素敵に思いました。
投稿日:2020/07/01
絵本というよりは、「物語」。言葉使いは原文のママですので、子供には解説しながら読み聞かせをするのが良いと思います。 親子で読むのであれば、小学校高学年以上の子供と、「この単語どういう意味だろうね」という風に会話をしながら少しずつ読み進めるのが理想です。 物語としてはやっぱり良い!銀河を旅しているような気持になり、目の前に自然と情景が広がります。そしてなんだか切ない主人公に感情移入してしまいます。絶対に読んだ方が良い1冊には間違えありません。
投稿日:2016/11/30
今年65歳で定年退職し誕生日に新宿にて「幻想四次元鉄道」(銀河鉄道の夜から)と題し写真の個展を開き長年の夢を叶えました。 写真が趣味で 学生時代は蒸気機関車を全国に追いかけ 社会人になってからは ラッセル車や単行列車などを撮影してきましたが 近年はカメラと情報の発達により誰もが同じような写真になってしまい残念に思っていました。そんな時 思い描く世界を写真にする「創作写真」を思いつき長年気になっていた「銀河鉄道の夜」の写真化にチャレンジをする事にし 文庫本を読み返しましたが 難しくて悩んでいた時 本屋さんで「銀河鉄道の夜」の絵本を手に取ったところ 内容がどんどん理解でき すぐ買って帰りました。 写真化するにあたっては 合成写真法は使わずオリジナリティーを重視し絵本の絵とは違う雰囲気にする事も心掛け 約2年かけ何とか個展を開くことが出来ました。 子供だけではなく大人にも絵本は必要なものである事がよく分かりました。
花巻の出身です。 かつて賢治の童話は全部読破しようと全集もそろえましたが、代表作といえる「風の又三郎」と「銀河鉄道の夜」は長いし、映画やあらすじだけで省略してしまっていました。 いせひでこさんの絵本が好きで、青い表紙が印象的な「風の又三郎」を読んだとき、とても楽しくあっという間に読めて、改めて絵の力を知りました。充分大人になったのもありますが、賢治が好きな方たちが、その世界をしっかり読み込んで描かれているのですものね。 それで、「銀河鉄道の夜」も絵本でと、こちらも絵が大好きな東逸子さんのくもん版と、同じような体裁のこのミキハウス版を読みました。 金井一郎さんの絵は初めてで、翳り絵という手法も初めてでした。 表紙は、町外れの丘から、天の川に見とれていた主人公のジョバンニをのせて、銀河鉄道が空に上っていく場面ですが、なんとも不思議な心ひかれる絵なのです。そしてどのページも、まさしく夜空の黒青色の中に、星も、林も、花も、鳥も、波も、光も、林檎も、人も、針の穴のような白い点々で、実に細やかに美しく輝いているのです。 すごく長い時間をかけて書かれた絵の数々と知りましたが、「銀河鉄道の夜」は、ケンタウルスの祭りの一夜の出来事だったのだとすっとわかる素晴らしい絵本でした。 ただ、全文にルビを振っているせいなのか活字が大きくて、余白が少なく、文章の体裁はくもん版のほうが読みよかったです。くもん版の絵はずっと少ないですが、ジョバンニもカムパネルラも沈没船の姉弟もしゃれた都会的なまさに東さんの絵でした。
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