息子がある日、絵を描いていたので、
これは何か、とたずねると、
なんと「てんじく」だと答えました。
てっきり聞き間違いかと思い、「てんじく」とはなんぞや、とたずねると、
そんごくうが行ったとこ、と話すではありませんか。
メディアや絵本で西遊記に触れたことはありませんが、
どうやら、同じ幼稚園の年長さんがお遊戯会でやった西遊記が相当心に残っていたようです。
そこで、西遊記に関する絵本を、ということで、この絵本を借りてきました。
年中さんにはちょうどよい長さと文章か、と思いきや、
落とし穴がありました。
「お経ってなに?」「木魚ってなに?」息子はあどけない顔で聞いてきます。
ああ、なんて答えにくい質問!
確かに仏教系幼稚園ということで、いろいろと行事はありますが、
お坊さんでもある園長先生が、お経を上げて、木魚をならしているところは見たことがない…はずです。
(リンをチーンとならすのはしょっちゅう見てますが)
物心ついてからは、法事に参加したこともなく…
ですから、息子の質問は当たり前なんですよね。
普段から、信心深いわけではない私は、大変困ってしまいました。
木魚は「ぽくぽく鳴らすやつ」。お経は「ありがたーいお話」と、小学生なみの答えしか出てまいりませんでした。
この絵本はなかなか面白い話なのですが、
(特に三蔵法師の、「うわっまずい!」といわんばかりの表情がなんともいえません)
少なくとも、木魚の存在を分かってから、読み聞かせるべきだったかな、と思いました…。