きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)
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白黒の絵本ですが、夢中になって一気に読みました。 ボボじいさんの子供たちを救おうと必死の思いや優しさが伝わってきま した。どうつぶくんもとても素直で純真な性格だと思いました。 ボボじいさんは、毎日動物達の為にお料理を楽しみに作っているのだと 思いました。動物たちが美味しいと言って食べてくれるのがボボじいさ んの生き甲斐なのだと思いました。どうつぶくんへの対処の仕方が上手 いので感心しました。
投稿日:2012/01/07
山奥に住んでいるボボじいさんは、鳥や動物たちに、美味しいものを作って、食べさせていました。そこへ、ある日、これまで、一度も見たことのない変な動物がやってきました。 自分のことを『どうつぶ』といい、ちっちゃい子どもの人形が食べたいというのです。そこで、ボボじいさんは考えました。 子どもの人形を食べたいと、なんて恐ろしいことを言うのでしょう。でも、ボボじいさんが言うことに耳を傾け、ついつい、ボボじいさんのペースに巻き込まれるという、なんとも、かわいい『どうつぶ』くんに親近感を覚えました。そして、その後、どうなったでしょうか。 モノクロで描かれた世界、細かい背景や、ボボじいさんが作る手の込んだごちそうにもご注意ください。
投稿日:2010/08/04
復刻版が出たそうですが、図書館で借りてきたのは、それ以前の方でした。小さいサイズで、モノクロの絵でも、絵からのメッセージは強いなあというのが、素直な気持ちです。 おじいさんの優しさが各ページに感じられます。動物のために、おいしいものをいっぱいつくってるところ、無償の愛というのでしょうか。ほんとに心のきれいな人なんだと思いました。 だからこそ、どうつぶというへんな生き物の登場は、おじいさんの性格とは対照的で、ほんとにおもしろかった。どうつぶの言ってることがとっても残酷に、ひどいことに聞こえてくるのを笑ってはいけないけど、 これだけのことを平気で言ってのけるところが、そこからのどうつぶの心の変化を期待することにつながったと思います。 復刻版は、表紙の色もややちがいますね。ぜひ、そちらも読んでみようと思います。
投稿日:2010/06/17
1年生のおはなし会で使いました。 子どもから人形をとりあげて食べてしまう「へんなどうつぶ」に、子どもたちはだれかの姿を重ねているようでした。 悪い事をしているどうつぶですが、どこか憎めないですね。 ボボじいさんの表情もなんともかわいらしいです。 子どもの心をつかむ本だと思いますが、大勢の読み聞かせには向かなかったと反省しました。 絵をじっくりと楽しめるように、少人数で読めばよかったです。 古い本で表紙の色もあせていました。 新しく復刻版が出たそうで、今度はそれを読んでみたいと思いました。
投稿日:2010/06/05
「ぼか どうぶつじゃない、、ぼか どうつぶ!」と名乗るへんてこな生き物が出てくる、何とも奇妙で、心にひっかかるお話し。 訳者の渡辺茂男さんの自作「もりのへなそうる」でも“ぼか”と喋る生き物が出てくるので、読み比べるとより楽しめます。 他にも「しょうぼうじどうしゃじぷた」「へそもち」「キウイじいさん」などの自身の作品の他、「おさるのジョージ」や「どろんこハリー」などの翻訳で、外国作品を身近なものにしてくれました。僕は洋書がどちらかというと苦手ですが、渡辺茂男さんが訳した作品は入りやすいものが多くて、洋書の入門編としてもお薦めできると思います。 白黒の挿絵に古さも感じますが、色がない分、“どうつぶ”の皮膚の色だったり、ボボじいさんが作る架空の食べ物“じゃむ・じる”の色なんかを、読む人の創造で膨らませやすいでしょう。 家族も“どうつぶ”が言う“ぼか”という言い回しが気に入って、たびたび会話で使ったりしますが、聞きようによっては、芦屋雁之助さんの山下清画伯になっているようにも感じます‥。
投稿日:2010/04/11
一瞬和訳の間違いかと思うようなタイトルで、娘もビックリしていました。特別の存在、どうつぶとは……こういう姿なのですね。 不思議などうつぶの食べものを変えてしまう気長なやりとりが、とっても楽しいお話として展開していきます。 教訓話というよりは、夜お母さんが即興で作って聞かせる語り話といったおもむき。ほっこり楽しい不思議話です。 娘と最後まで読みながら、こんなんなっちゃったねと、もう一度始めからページを繰って確かめたり、白黒ながら色まで想像してしまう魅力ある絵本です。 好きだなー、こんな話。
投稿日:2007/09/17
重版未定は惜しすぎます。私は英語の原書を買い、図書館で借りた日本語版の文章を写しました。うちの子供たちは、この本が大好きです。森に住み、動物たちに手作り料理をふるまっている心優しいボボじいさんは、ある日、へんな動物(この恐竜みたいな動物が「どうつぶ」だと言い張る)に出会います。この意地悪な「どうつぶ」が子供の人形をエサにしていると聞き、ボボじいさんがそれを止めさせる一策を講じる、という物語。全体になんとも言えない不思議な雰囲気が流れています。教訓的、教育的というのではなく、善と悪をビシっと分けるでもなく……読み終わった後、何かが心に残る本です。面白いのは、訳者の渡辺茂男さんが著した『もりのへなそうる』にも「どうつぶ」が出てくることです。出版年を見ると渡辺さんの『へなそうる』のほうが前なのですね。へなそうるとどうつぶ、姿も似ているし、口調も同じです。思い入れを感じます。
投稿日:2006/03/10
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