「かえるくんのたからさがし」 みんなの声

かえるくんシリーズの、お馴染みの仲間たち。
一冊づつ集めてゆくうちに、
親近感がわいてきて、今では本を開くとほっとするようになりました。
かえるくんをはじめ、どこかちょっととぼけているけれども
みんなこころが優しいんですよね。
今回のおはなしも、読み終えたあとに
友だちを大切にしたくなる良い内容でした。

この絵本の題名を読んであげただけでうちの子は大興奮！！「ママ、宝探しだって！」って嬉しそうに言ってきました。お話が始まると、どんな宝かワクワクしながら絵本を聞いていました。結局うちの子の思っていた宝物はこのお話には出てこなかったのですが、探すまでに穴に落ちて大変な目にあったりしたので、ワクワクして楽しかったそうです。

かえるくんとこぐまくんのお顔！悲しんだり、喜んだりしているのに、ほとんど変わっていない！そこが一番気に入ってしまった一冊です。
かえるくんとこぐまくんが仲のいいのはわかるけど、いっしょに住んでいるのもおもしろいし、かえるくんの方がこぐまくんより大きいことにも笑えます。ある意味、ナンセンスなお話に、センスが光るなあと感心してしまいました。
オランダの作家さんなんですね。注目していこうと思います。
かえるくんとこぐまくん、そして仲間の動物たちの友情が感じられる心温まる作品です。

アメリカや日本ではベルジュイス氏が亡くなったのちに発売された本で、かなり晩年に描かれたものです。

かえるくんは友達のこぐまくんを喜ばせようと宝探しをしますが、思ったとおりに事が運ばずにこぐまくんを困らせてしまいます。
でも最後にはかえるくんのやさしい気持ちがこぐまくんに伝わることに。

不器用でも他人を思いやる心の大切さを、優しいトーンで描いています。
こぐまくんにとってのかえるくんは、夢を与えてくれる存在なのだと思います。

この絵本は、オランダでシリーズ化されている人気絵本だそうです。
2005年だから、比較的新しい作品です。
お友達と助け合う心、譲り合う気持ちを教えてくれます。
男の子にお勧めします。
かえるくんが見つけた宝物は、ただの石だったようですが・・・。
自分にはすてきなお友達がたくさんいる、という事を再確認できたようですね。

こぐまくんを喜ばそうと穴掘りをした、かえるくん。

一見、宝物は見つからなかったように思えますが、
こぐまくんを喜ばせたいとおもう、かえるくんの気持ちや
落ち込むかえるくんを温かく励ますねずみくんの優しさ。

こういう気持ちを持て、また逆にこういう気持ちに触れられたことこそが
本当の「宝物」ですよねぇ。