誰かが何かを見つけて自分のものにしてしまうけれど、自分の元々持っていたものも何か一つ忘れていってしまう。そしてそれをまたやって来た誰かが見つけて自分のものに・・・という繰り返し。
人のものなのに、登場人物たちに全く罪悪感がなく使ってしまうところが、学校関係者には敬遠されるところらしいのですが、私はそのあっけらかんしたところがなかなか気に入っています。一つ手に入れれば一つなくしているので、ちゃんと差し引きゼロになっていていいんじゃないかという気になるのです。繰り返しが続き、最後に元に戻っていくところも楽しいですしね。多分、読んだ子どもも「拾ったものは自分のものにしていいんだね!」なんてことは思わないだろうと思いますが・・。いかがでしょう。
我が家の子ども達には『エンソくんきしゃにのる』ほどは受けませんでしたが、私は結構好きですよ。