とよたかずひこさんの作品って、2ページ目の題名が書いてあるところからすでに物語がスタートしてるんですよね。ですからもうここからワクワクが始まるんです。
このお話も封筒を届けるという、なんてことはない単なるお手伝いのお話なのに、階段を下りる姿や封筒を入れている姿、入れ終わった後「じーっ」と覗き込んでいる姿がなんともいじらしくて、「あ〜子供だったらほんとにこういう表情やしぐさをするだろうな」って思わせてくれます。
一番うれしくなってしまったのは封筒を届けることが出来たときの達成感いっぱいの顔!! 最後にうれしそうに「ただいま〜」って帰ってきたときの顔!! あ〜そうだ!! うちの息子もお手伝いができたときそんな顔してた!! その顔を見ると頼んだこっちもニッコニコになるんだよね。
お手伝いを頼まれた子供の姿がうまく表現されてるな〜と思いました。読むときも「出来たぁ」ってうれしそうに読むと息子も「うん、うん」とうなずきながらニコッてしてくれます。
きっとみなさんも、お子さんがお手伝いしてるとき「いっぽくん」みたいな表情やしぐさを見れますよ。よく見るといろんな気持ちが詰まっていて、そういうのも楽しいですね。