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ふしぎな はこ

ふしぎな はこ(評論社)

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よあけ」 みんなの声

よあけ 作・絵:ユリ・シュルヴィッツ
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:1977年06月
ISBN:9784834005486
評価スコア 4.65
評価ランキング 3,075
みんなの声 総数 79
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  • 静寂に心が引き寄せられました

    よあけ

    夜明け前の 静寂  おともなく しずまりかえって・・・・
    絵を見つめているだけで 心が 落ち着きます
    だんだん 変化していく 湖の様子 
    山  水に写る 山の景色と月 静寂
    さざ波がたつ みずうみの姿が そよかぜに たなびきます

    「わ〜 すばらしい」
    簡単の声は 私の心の叫びです
    森の中にいきる こうもりや カエル そして おじいさんと孫のすがた
    よあけ 
    静寂から 山が緑に 湖が青く 太陽が東の山から顔を出した瞬間のうつくしさ
    見とれてしまいました
    よあけに

    中国の柳宋元の 漁翁という 詩をもとに作られた絵本です
    中国の長江下りをしたときの 墨絵のような山々のすがたを思い出しました
    感動 
    すばらしい 感動を覚えたえほんでした
    ちょっと 大人向けの絵本ですね  中国の漢詩にも興味がわいてくるような そんな気持ちになれました

    投稿日:2013/01/22

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  • 五感で感じたい絵本

    文字数が少ないので4歳でも理解できるかな〜と
    思い借りてきました。

    お話自体は難しくないのですが、
    それを感じ頭にイメージが湧くのに街中に住む4歳では
    経験値が少ないかな・・・というのが正直な感想です。

    実際、息子は「どうして湖が緑になるの?」と聞きました。
    夜中に貨物列車が走りるので、真夜中の静けさも
    国道沿いでコンビニもあるので暗さも我が家の付近にはありません。
    明け方の鳥のさえずりも街中では聞くことが難しい。

    キャンプに行ったり、田舎で生活したり
    夜更かししたり初日の出を見に行ったり、
    色々経験してこそ、
    この絵本の静けさや美しさが本当に理解できるような気がします。

    私的には、とてもきれいで心にしみる絵本ですので
    もっと大きくなってから再読したいです。

    投稿日:2012/02/23

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    1
  • 美しい

    湖の畔、おじいさんと孫が、寝ています。
    何も音が聞こえない。
    生き物も風も音を立てない瞬間って、
    確かにあるものです。
    大自然の中、自分の息以外、何も聞こえないような体験を
    今まで一度だけしたことがあります。
    静まりかえったページを読みながら、そのときのことを思い出しました。
    夜明け前、
    風が水辺を揺らす音が聞こえてきます。
    鳥が起きます。
    だんだん朝が近くなる様子が伝わってきます。
    おじいさんと孫はボートで湖に出ます。
    そこで山から太陽が顔を出し、あたりを照らし、
    はじめてページが明るくなります。
    ページをめくった一瞬の、明るさの変化がとてもリアルで美しい。
    絵本を読みながら、耳を澄ましたり緊張させたり、
    光の変化に感動したり・・・、
    他の絵本ではなかなかこんな感覚は得られないと思います。
    小さい頃にも読んだ絵本を数十年ぶりに読んだのですが、
    当時は気に入ったという記憶はありません。
    大人向けの絵本なのかも。

    投稿日:2011/10/16

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  • 朝の清々しさを体感

    • あまたろうさん
    • 40代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子8歳、男の子8歳

    小学校のおはなし会などで、高学年に時々読みます。

    3年生のわが子に読んだ時は、『おともなく…』と始まり、淡々とした運びに、子どもに「…こわい…」と言われてしまいました(T_T)

    詩的な文章というか、詩そのものなんですが、ゆっくり、間合いを大切にしながら、ゆったりとした気持ちで読むといいようです。

    よく見ると、おじいさんはいつも笑顔です。孫に向ける穏やかな表情が温かいです。

    終盤、日の出と共に湖と山が青くなる場面は圧巻です。
    ホント、言葉は要らないというのは、こういうことですね…。

    私事ですが、いつも読むばかりで、読んでもらったことがありません。
    いつか誰かに読んでもらいたいです。

    文句なく素晴らしい、イチオシの絵本です。

    シュルヴィッツ氏は、『空飛ぶ船と世界一のばか』の挿絵も書いていらっしゃいますが、お話が変わるとここまで画風も変わるのかと、驚きです。

    (『空飛ぶ…』も小学生に読み聞かせのお薦めの絵本です。)

    投稿日:2009/03/06

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  • 美しい絵本

     最初にこの絵本を手にしたのは、私が中学生の時でした。大人に読んでもらう絵本を卒業してから、はじめて自分で気に入って購入した絵本です。
     家族で湖のほとりへキャンプへ行ったとき、体験した湖の空気感と、この美しい水彩の風景と短い文章は、ぴったりでした。30年たった今読んでも、この絵本の美しさは色あせません。最後の夜が明けるシーンでの色の変化は、ページをめくる時に未だに胸がときめきます。そして、おじいさんと、孫という二人の関係が、とても新鮮です。現代も、こんな場面を子どもたちに体験させられたなら、どんなにことばを尽くすよりも、心穏やかに、自然の雄大さや命を学ぶことができるだろうと思います。

    投稿日:2007/10/08

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  • 五感で感じる絵本

    絵本の選書リストでたびたび取り上げられる名著。読んでみたいなぁと以前から思っていて、やっと読みました。

    ため息が出るほどの美しさでした。絵画をこの手の中で眺めているようで、絵本なのに絵本でない、美術品のようでした。

    夜明けの静けさ、空気や匂い、五感で感じる絵本だなと思うと同時に、私は同じ夜明けとタイトルがつく曲と重なりました。ダフニスとクロエの第二組曲、夜明けです。暗がりの中の何かが潜んでいる気配、遠く高くに飛ぶ数羽の鳥の鳴き声、まばゆいばかりの陽の光。絵本をひらくと音楽が鳴りました。

    投稿日:2024/08/22

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  • 夜明けの美しさ

    2022年6月NHKEテレ「みんなのうた」で見た安全地帯の「あなたがどこかで」のアニメ。この絵本『よあけ』を参考にしているそうです。
    また2023年9月に立川で開催された「エルマーのぼうけん展」のぼうけん図書館でも取り上げられていた一冊です。
    少年とおじいさんが湖の木の下で寝ている。夜明けの時間をニ人が過ごしている。動くものはなく、音もなく、静まりかえっている。絵と文章で余計なものはなく、心静かに、でも夜の不安も感じる。
    おじいさんが孫を起こす。おじいさんは温かい微笑みで少年を見守る。そしてボートを漕ぎ出す。その先に見えたものは‥。
    この作家の『ゆうぐれ』『おとうさんのちず』『空とぶ船と世界一のばか』などもおすすめです。

    投稿日:2023/10/14

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  • 綺麗なよあけ

    本当に美しいよあけの絵本です。
    音のない寒くて静かな夜に、ゆっくりとよあけを告げる音が響き始め、
    おじいさんと孫がボートに乗り。山と湖が緑になる瞬間が、何度見ても綺麗です。
    朝になる絵本だけれど、おやすみ前に読みたいような不思議な一冊です。

    投稿日:2021/03/02

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  • 美しい絵本

    まるで「詩を見ている」ような美しいお話でした。
    タイトルの「夜明け」がとても印象的に描かれていました。

    しかし、この絵本に描かれた場面、情景を理解するには、それなりの経験が必要そうです。
    娘には難しかったようです。

    投稿日:2020/11/26

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  • 気がつくと本の世界に…

    言葉のリズムが良い。
    読みすすめる内に、気がつくと本の世界に入っている。
    見たこともない景色のはずなのに、自分が体験した記憶として蘇ってくるような没入感を感じた。凄い本。

    この凄さ知ってると思い確認したら、やはり、「おやすみなさいおつきさま」の瀬田貞二さんが訳者だった。

    大人が読んで「なんかすごいな」と感じる絵本だと思います。

    投稿日:2020/10/06

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