おばあちゃんから新しい靴が送られてきた。本当はちょっと大きいのに、嬉しくて「ぴったりだよ」と嘘をつく。きっと誰もが経験したことのある、子供らしい嘘ですよね。
新しいものが来た途端、見向きもされなくなる古い靴。まだピッタリなのにね…。
そんな古い靴に新しい命を吹き込むお母さん。そして古い靴…ううん、ぼくの大切な靴の存在に気づくぼく。
子供心の描写がとてもリアルで素敵。分かりやすく、大切なことを教えてくれます。
あんなに、「はやくおおきくなれ ぼくのあし」って言ってた子が、最後には「あたらしいくつが ぼくのあしに ぴったりになるまで、ぼくの あしは ゆっくり おおきくなる ことに した。」という締めくくりが最高です。