読み聞かせを始めてしばらくたった0歳10か月のころ、息子はこの絵本に夢中になりました。
この時期息子は、電車、もしくは働く車が描かれている絵本ばかりに興味を示すようになっていましたが、唯一この「いちご」は繰り返し繰り返し読むように頼まれました。
平山和子さんの「くだもの」や「やさい」も読み聞かせ、それなりの反応はありましたが、なぜか「いちご」だけは別格扱い。
今思えば、この時期には、まだ息子はいちごを食べたことはありませんでした。食べたことのないいちごと、その成長過程に対し、ここまで関心を示した理由はわかりませんが、いちごの苗が変化していく様子から、0歳児になりに何かを感じ取っていたのだろうなと思います。
この絵本がきっかけに、我が家では毎年庭にいちごの苗を植えています。ほんの少ししか収穫できませんが、いちごの成長を見るのは5歳になった今でも息子の楽しみの一つです。